“かむり”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カムリ
語句割合
81.1%
8.1%
冕冠2.7%
冠冕2.7%
帽子2.7%
法冠2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふとその飾った形も姿も、昔の故郷の雛によくた、と思うと、どの顔も、それよりは蒼白あおじろくて、きぬかむり古雛ふるびなの、たけが二倍ほど大きかった。
雛がたり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
兄は黙ってかむりを振って、「もう痛くはないよ。」と寂しそうに笑顔を作ったのであります。
迷い路 (新字新仮名) / 小川未明(著)
八十伴やそともたまぶちの冕冠かむりたか
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
冠冕かむりはじく響あり。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
帽子かむりは古び 粗衣は裂け
乞食学生 (新字新仮名) / 太宰治(著)
言いかけると、羅真人は、鶴の羽衣はごろものようなたもとをぱっとひらいて、その法冠かむりの星よりするどい眸をきらと三人の上へ射向けた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)