“冠冕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんべん42.9%
かんむり28.6%
かむり14.3%
くわんべん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしこの語を以て評すれば露伴先生の文はけだし江戸趣味の極めて深遠なるもので、また古今を通じて随筆の冠冕かんべんとなすべきものである。
正宗谷崎両氏の批評に答う (新字新仮名) / 永井荷風(著)
いばら冠冕かんむりを編みて冠らせ、「ユダヤ人の王安かれ」と礼をなし始め、またあしにてその首をたたき、つばきし、ひざまずきて拝しました。
冠冕かむりはじく響あり。
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
之を要するに、水戸学は、会沢伯民、藤田東湖に至つて大成し、しかも、これに配するに烈公斉昭といふ当時の諸侯中の冠冕くわんべんを得て、一藩をあげて、鬱然たる反幕府の一大中心となつてゐたのである。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)