“かんむり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
90.4%
5.9%
冠冕1.5%
冕弁0.7%
帝冠0.7%
頭飾0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
月がえている。そして娘たちは、みんな白い着物を着て、白い花のかんむりをかぶって、歌っているの。そうね、何か聖歌のようなものを
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
縛られた耶蘇イエスがピラトの前に引出されて罪に定められ、いばらかんむりを冠せられ、其面に唾せられ、雨の樣な嘲笑をびて、遂にゴルゴダの刑場に
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
ここにピラト、イエスをとりて鞭つ。兵卒ども茨にて冠冕かんむりをあみ、そのかうべにかむらせ、紫色の上衣をきせ御許に進みて言ふ『ユダヤ人の王やすかれ』而して手掌にて打てり。
鬼神 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
なんぢたみぞを大にうるほし、うねをたひらにし、白雨むらさめにてこれをやはらかにし、そのえ出づるを祝し、また恩恵めぐみをもて年の冕弁かんむりとしたまへり。なんぢの途にはあぶらしたゝれり。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
御衣おんぞもこれでは。……お帝冠かんむりも、ま新しいのに」
青や赤や桃いろのリボンで拵らへた頭飾かんむりをかぶり、縫ひめ縫ひめを赤い絹絲でかがつて小さい銀の花形をつけた薄いルバーシュカを身につけ、背の高い踵鉄そこがねをうつたモロッコ革の長靴をはいて