“冕”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんむり80.0%
べん20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本をひろげてかんむりの図や日蔭のかずらの編んである図などを見た。それについてまた簡単な趣味と複雑な趣味との議論が起った。
車上の春光 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
縛られた耶蘇イエスがピラトの前に引出されて罪に定められ、いばらかんむりを冠せられ、其面に唾せられ、雨の樣な嘲笑をびて、遂にゴルゴダの刑場に
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
みんなが座席につくと、先師は、誰はここ、誰はそこ、というふうに、一々みんなの坐っている場所をべんに告げられた。
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
形は小さいが恰好は善く、而かも堅實な感を與へる和漢折衷の面白い樣式が氣に入つた。之と同じ形の門が、私は見なかつたが首里の東北べんゲ嶽にもあるさうである。
沖縄の旅 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)