“かんべん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勘弁67.4%
勘辨8.7%
簡便8.7%
冠冕6.5%
堪弁6.5%
勘免2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「来年は一つりっぱにつくってみますから、どうか今年はこれで勘弁かんべんしていただきたい。」誰もみんなそんなことを言った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
引き取ると一緒に、あの男は刑務所の方へ引き取つて貰はうと思つたのだが、まアまアこんどだけは勘辨かんべんしてあげたんだ。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
むしろ彼らの便利を標準とすれば簡便かんべんなる裏門をもうけ、面倒めんどうな礼をはぶくのが相互の便利とするのではあるまいか。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
平塚さんが日本における女流思想家の冠冕かんべんであることは、女史の言説や行動に服すると否とにかかわらず、社会があまねくこれを認めております。
娼「おや、花里さんにも呆れッちまアねえ、素惚気すのろけじゃア堪弁かんべんが出来ぬからね」
其位のことで勘免かんべんして呉れたのは、実に難有い。早速阿爺おやぢの方へ請求ねだつてやつたら、阿爺も君、非常に喜んでね、自身で長野迄出掛けて来るさうだ。いづれ、其内には沙汰があるだらうと思ふよ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)