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勘辨
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かんべん
ふりがな文庫
“
勘辨
(
かんべん
)” の例文
又七殿訴へなば
大亂
(
たいらん
)
となり白子屋の
家名
(
かめい
)
立難
(
たちがた
)
しお常殿は女の事故
其處
(
そのところ
)
へ氣も
付
(
つか
)
れざるは
道理
(
もつとも
)
の事なれども
能々
(
よく/\
)
勘辨
(
かんべん
)
ありて
隨分
(
ずゐぶん
)
又七殿を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
引き取ると一緒に、あの男は刑務所の方へ引き取つて貰はうと思つたのだが、まアまアこんどだけは
勘辨
(
かんべん
)
してあげたんだ。
天国の記録
(旧字旧仮名)
/
下村千秋
(著)
「
厭
(
や
)
だよう、おとつゝあに
打
(
ぶ
)
ん
擲
(
なぐ
)
られつから、おとつゝあ
勘辨
(
かんべん
)
してくろよう」と
歔欷
(
すゝりな
)
くやうな
假聲
(
こわいろ
)
が
更
(
さら
)
に
聞
(
きこ
)
えた。
惘然
(
ばうぜん
)
として
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
た
凡
(
すべ
)
てがどよめいた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「目の廻しやうを自慢するんぢやあるまいネ、
呆
(
あき
)
れた野郎だ。この上若樣の御容體が惡かつたら
勘辨
(
かんべん
)
しないぞ」
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
受出
(
うけいだ
)
し候分は
勘辨
(
かんべん
)
致し遣はし
殘金
(
ざんきん
)
だけを返し候樣にと申せしに却て
渠
(
かれ
)
は盜人の惡名を付しなどと
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
立腹
(
りつぷく
)
して私しを切殺さんと刀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
それにまあ
本當
(
ほんたう
)
いへば
一
(
ひと
)
つ
村落
(
むら
)
に
斯
(
か
)
うして
居
(
ゐ
)
るんだから
先
(
さき
)
が
困
(
こま
)
り
切
(
き
)
つてる
内
(
うち
)
に
勘辨
(
かんべん
)
して
遣
(
や
)
つたと
成
(
な
)
ると一
生
(
しやう
)
先
(
さき
)
は
身
(
み
)
がひけて
居
(
ゐ
)
る
道理
(
だうり
)
だがそれが一
杯
(
ぱい
)
の
罪
(
つみ
)
にでも
落
(
おと
)
して
見
(
み
)
ると
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
受たる十三兩三分は
勘辨
(
かんべん
)
するにより
殘
(
のこ
)
りの金を只今
返
(
かへ
)
されよと云ふに文右衞門扨々
聞譯
(
きゝわけ
)
のなき男かな然れば
是非
(
ぜひ
)
に及ばず是を見て
疑
(
うたが
)
ひを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
なあに
俺
(
お
)
れ、
蜀黍
(
もろこし
)
伐
(
き
)
つた
時
(
とき
)
にや
勘辨
(
かんべん
)
しめえと
思
(
おも
)
つたんだつけがお
内儀
(
かみ
)
さんに
來
(
き
)
らツたから
我慢
(
がまん
)
したんだ、
俺
(
お
)
れ
卯平
(
うへい
)
だら
槍
(
やり
)
で
突
(
つ
)
つ
刺
(
ぶ
)
してやんだ、いや
俺
(
お
)
れにや
本當
(
ほんたう
)
に
行
(
や
)
られつとも
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
勘
常用漢字
中学
部首:⼒
11画
辨
部首:⾟
16画
“勘”で始まる語句
勘定
勘
勘解由
勘当
勘弁
勘考
勘忍
勘定書
勘平
勘太