“とうの”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とうの中将も兄弟としてこの尚侍をことに愛していたが、幸福であると無条件で喜んでいる大臣とは違って、少し尚侍のその境遇を物足りなく考えていた。
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)
母方の叔父おじであるとうの中将や蔵人くろうど少将などが青摺あおずりの小忌衣おみごろものきれいな姿で少年たちに付き添って来たのである。
源氏物語:42 まぼろし (新字新仮名) / 紫式部(著)
幾つかの宴席の料理の仕度したくなどは内廷からされた。屯食とんじきの用意などはお指図さしずを受けてとうの中将が皆したのである。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)