たま)” の例文
うぬのその黒い髭と、それからこの豚尾が——ほうら、もう耳を二たまはりも巻けるわい——これがどちらもうぬのどたまから消えてなくなるんだぞ!
五十尋たらの海が怖うてどないする? ベンゲットでわいが毎日どんな危い目エに会うてたか、いっぺん良う考えてみイ。お父つぁん生きてたら、蝙蝠傘でどたまはり飛ばされるとこやぞ
わが町 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
なんでえ、あの下種げす野郎めが、寒中に、人のどたまから冷水をぶつかけるのを村長の役柄だと思つて、鼻を高くしてけつかるだ! へん、村長々々と威張りやあがつて。おらはおらの村長だい。