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臨終
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りんじう
ふりがな文庫
“
臨終
(
りんじう
)” の例文
富木
(
どき
)
どのの
御物
(
おんもの
)
がたり候は、このはわ(母)のなげきの
中
(
なか
)
に、りんずう(
臨終
(
りんじう
)
)のよくをはせしと、
尼
(
あま
)
がよくあたり、かん
病
(
びやう
)
せし
事
(
こと
)
のうれしさ
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
急の
臨終
(
りんじう
)
だつたさうで、亡くなつてから店へ孝吉が迎ひに來たので、先生も一緒に行つて見た樣子ですが、御隱居さんは以ての外の腹立ちで、捨てられた夫に死顏を
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
私
(
わたし
)
の
臨終
(
りんじう
)
の
知
(
し
)
らせなんでせうから、すぐに
心掛
(
こゝろがか
)
りのないやうに、
遺言
(
ゆゐごん
)
の
眞似
(
まね
)
ごとだけもしませうと、
果敢
(
はかな
)
いんですわねえ……
唯
(
たゞ
)
そればかりを
的
(
まと
)
のやうにして
目
(
め
)
を
睜
(
みは
)
つて
居
(
ゐ
)
たんですよ。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一つは兄の
臨終
(
りんじう
)
に間に合はなかつたことが、通知に
手落
(
ておち
)
でもあつたやうに、彼が考へてゐるのだと思はれてゐるらしかつた。勿論彼は兄の生前に行きあはさなかつた事を残念に思つた。
閾
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
今か/\と
樂
(
たのし
)
み居たれど
案
(
あん
)
に
相違
(
さうゐ
)
して其後一
向
(
かう
)
手紙
(
てがみ
)
も來らず
此方
(
このはう
)
よりは
度々
(
たび/\
)
文通
(
ぶんつう
)
すれども一度の
返事
(
へんじ
)
もなきにより今は吉三郎の母のお
稻
(
いね
)
も大に
立腹
(
りつぷく
)
し
夫
(
をつと
)
茂兵衞が
臨終
(
りんじう
)
に
那程迄
(
あれほどまで
)
に頼みしを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
夜
(
よる
)
なり。二人、
臨終
(
りんじう
)
の
寝椅子
(
ねいす
)
に青み、むかひゐて
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
三人迄取りけれ共皆離縁になり其後惡き者と
欠落
(
かけおち
)
し母方の
跡
(
あと
)
は
斷絶
(
だんぜつ
)
せり此外には親類もあらざれば母は
臨終
(
りんじう
)
の時傳吉に向ひ我が妹お早は其方の爲に實の
叔母
(
をば
)
なれども
先年
(
せんねん
)
村を
欠落
(
かけおち
)
なし今は其の
在家
(
ありか
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「お直さんの
臨終
(
りんじう
)
の樣子を聽きたいが——」
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“臨終”の解説
臨終(りんじゅう)とは、人が死を迎える直前の時期をいう。臨命終時(りんみょうしゅうじ)の略語。古来、この危機的な時期を巡って、死の受入れと死の看取りに関する様々な慣習と文化が生み出されてきた。
(出典:Wikipedia)
臨
常用漢字
小6
部首:⾂
18画
終
常用漢字
小3
部首:⽷
11画
“臨終”で始まる語句
臨終正念
臨終引導生極楽