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臨終
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りんじゆう
ふりがな文庫
“
臨終
(
りんじゆう
)” の例文
其角は此時和泉の
淡
(
あは
)
の
輪
(
わ
)
といふ所にありしが、翁大坂にときゝて病ともしらずして十日に来り十二日の
臨終
(
りんじゆう
)
に
遇
(
あへ
)
り、
奇遇
(
きぐう
)
といふべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
子供の時別れて、五年前母親の
臨終
(
りんじゆう
)
の
床
(
とこ
)
で、久振りに逢つた父親ですが、それから五年の間の愛育は、世の常の五十年の恩にも
超
(
こ
)
えて深いものでした。
銭形平次捕物控:075 巾着切の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
その「枯野抄」といふ小説は、
芭蕉翁
(
ばせををう
)
の
臨終
(
りんじゆう
)
に会つた
弟子
(
でし
)
達、
其角
(
きかく
)
、
去来
(
きよらい
)
、
丈艸
(
ぢやうさう
)
などの心持を
描
(
ゑが
)
いたものである。
一つの作が出来上るまで:――「枯野抄」――「奉教人の死」――
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
僕は、
病床
(
びやうしよう
)
を
侍
(
ぢ
)
して
看護
(
かんご
)
して
呉
(
く
)
れる、
優
(
やさ
)
しい
女性
(
ぢよせい
)
の
手
(
て
)
も知らないで
淋
(
さび
)
しい
臨終
(
りんじゆう
)
を
遂
(
と
)
げるんだ!
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
終
(
つひ
)
に斃れし
旅芸人
(
たびげいにん
)
のかつぽれが
臨終
(
りんじゆう
)
の
道化姿
(
どうけすがた
)
ぞ目に浮ぶ。
東京景物詩及其他
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
▼ もっと見る
臨終
(
りんじゆう
)
にさういつてゐましたがね
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
其角は此時和泉の
淡
(
あは
)
の
輪
(
わ
)
といふ所にありしが、翁大坂にときゝて病ともしらずして十日に来り十二日の
臨終
(
りんじゆう
)
に
遇
(
あへ
)
り、
奇遇
(
きぐう
)
といふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
翁が
臨終
(
りんじゆう
)
の事は江州粟津の義仲寺にのこしたる榎本其角が芭蕉
終焉記
(
しゆうえんき
)
に目前視るが如くに
記
(
しる
)
せり。此記を
視
(
み
)
るに翁いさゝか
菌毒
(
きんどく
)
にあたりて
痢
(
り
)
となり、九月晦日より病に
臥
(
ふし
)
、
僅
(
わづか
)
に十二日にして
下泉
(
かせん
)
せり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
翁が
臨終
(
りんじゆう
)
の事は江州粟津の義仲寺にのこしたる榎本其角が芭蕉
終焉記
(
しゆうえんき
)
に目前視るが如くに
記
(
しる
)
せり。此記を
視
(
み
)
るに翁いさゝか
菌毒
(
きんどく
)
にあたりて
痢
(
り
)
となり、九月晦日より病に
臥
(
ふし
)
、
僅
(
わづか
)
に十二日にして
下泉
(
かせん
)
せり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“臨終”の解説
臨終(りんじゅう)とは、人が死を迎える直前の時期をいう。臨命終時(りんみょうしゅうじ)の略語。古来、この危機的な時期を巡って、死の受入れと死の看取りに関する様々な慣習と文化が生み出されてきた。
(出典:Wikipedia)
臨
常用漢字
小6
部首:⾂
18画
終
常用漢字
小3
部首:⽷
11画
“臨終”で始まる語句
臨終正念
臨終引導生極楽