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此処
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このところ
ふりがな文庫
“
此処
(
このところ
)” の例文
旧字:
此處
其
(
その
)
室
(
しつ
)
は当時
家中
(
かちう
)
に
聞
(
きこ
)
えし美人なりしが、
女心
(
をんなごころ
)
の
思詰
(
おもひつ
)
めて一途に家を明渡すが
口惜
(
くちをし
)
く、
我
(
われ
)
は
永世
(
えいせい
)
此処
(
このところ
)
に
留
(
とゞ
)
まりて、外へは
出
(
い
)
でじと、
其
(
その
)
居間に
閉籠
(
とぢこも
)
り、内より
鎖
(
ぢやう
)
を
下
(
おろ
)
せし
後
(
のち
)
は、
如何
(
いかに
)
かしけむ
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
嫁女の事より人を
殺
(
あや
)
め、長崎に到りて狼藉の限りをつくされしが、過ぐる晩春の頃ほひ、丸山初花楼の太夫、初花の刑場を荒らし、天地の
間
(
かん
)
、身を置くに所無く、
今日
(
こんにち
)
此処
(
このところ
)
に迷ひ来られし人と
覚
(
おぼ
)
し。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
此処
(
このところ
)
寛政三年波あれの時、家流れ人死するもの少からず、此の後高波の変はかりがたく、
溺死
(
できし
)
の難なしというべからず、
是
(
これ
)
に寄りて西入船町を限り、東吉祥寺前に至るまで
凡
(
およ
)
そ長さ二百八十間余の所
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“此処”で始まる語句
此処彼処
此処等
此処迄
此処辺