“下山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げざん42.9%
しもやま21.4%
くだ14.3%
げさん14.3%
おり7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下山げざんの途中は比較的に楽でした。来た時とは全く別の方向を取って、水の多い谷底の方へしばらく降って行きますと、さらに草や木の多い普通の山路に出ました。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
廻りて通らず切石きりいし下山しもやまと急ぎ來りしが猶身延へもゆか萬澤まんざはの御關所へかゝりしが是又手形なくては通行ならず依て此處をも廻り道を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
下山くだろうぞ」と、日をしめし合った。下山くだろう——とは彼らの仲間にだけつかわれる合言葉であって
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いやそれは何うもかたじけのうございます、お前さんが改心して下されば、私も誠に申した甲斐あると申すもの、さア速かにお立退きなさい、下山げさんの処を
「まあ、とうとう、鞍馬を下山おりてしまわれたか。——あの稚子ちごばかりは父御の末路を踏ましとうないと祈っていたが」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)