“下山口”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おりぐち50.0%
げざんぐち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三人の親友は、その三つの下山口おりぐちをとって、瓢々乎ひょうひょうことして三国へ散ったのだった。ひとりずつ煩悩の分け前を追って——大次郎は相模路へ。佐助は駿河国へ。利七は甲州へ。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)
年のわりに足がたしかである。えりくびにかぶとしころずれらしいあともみえる。山上の名所や堂塔の美もすでに一巡し、奥の院の参詣もすまし終ったものとみえ、その足どりはもう真っ直に下山口げざんぐちへかかる。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)