“おりぐち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
降口50.0%
下口40.0%
下山口10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神中はすぐって障子しょうじを開けて出た。彼も神中を送ろうと思って起ったが、すぐ障子が締ってもう梯子段はしごだん降口おりぐち跫音あしおとがしだしたので坐った。
雀が森の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
腰の蝶番ちょうつがいは満足でも、胸の蝶番が「言ッてしまおうか」「言難いナ」と離れ離れに成ッているから、急には起揚たちあがられぬ……俄に蹶然むっくと起揚ッて梯子段はしごだん下口おりぐちまで参ッたが、不図立止まり
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
三人の親友は、その三つの下山口おりぐちをとって、瓢々乎ひょうひょうことして三国へ散ったのだった。ひとりずつ煩悩の分け前を追って——大次郎は相模路へ。佐助は駿河国へ。利七は甲州へ。
煩悩秘文書 (新字新仮名) / 林不忘(著)