トップ
>
下口
>
おりぐち
ふりがな文庫
“
下口
(
おりぐち
)” の例文
と少し
言
(
ことば
)
が和らいで来たので、主税は
吻
(
ほっ
)
と
呼吸
(
いき
)
を
吐
(
つ
)
いて、はじめて持扱った三世相を
懐中
(
ふところ
)
へ始末をすると、
壱岐殿坂
(
いきどのざか
)
の
下口
(
おりぐち
)
で、急な不意打。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
腰の
蝶番
(
ちょうつがい
)
は満足でも、胸の蝶番が「言ッてしまおうか」「言難いナ」と離れ離れに成ッているから、急には
起揚
(
たちあが
)
られぬ……俄に
蹶然
(
むっく
)
と起揚ッて
梯子段
(
はしごだん
)
の
下口
(
おりぐち
)
まで参ッたが、不図立止まり
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
僕はまた
髯
(
ひげ
)
がさ、(
水上
(
みなかみ
)
さん)て呼ぶから、何だと思って二階から
覗
(
のぞ
)
くと、
姉様
(
ねえさん
)
は
突伏
(
つっぷ
)
して泣いてるし、髯は
壇階子
(
だんばしご
)
の
下口
(
おりぐち
)
に
突立
(
つった
)
ってて、
憤然
(
むっ
)
とした
顔色
(
かおつき
)
で
化銀杏
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それでも竹、へい、あの
粋
(
いき
)
がった
年増
(
としま
)
の女中でござります。あれは貴女、二階の
七
(
しち
)
番からお
膳
(
ぜん
)
を下げまして、ちょうど
表階子
(
おもてばしご
)
の
下口
(
おりぐち
)
へかかりました処で、ソレ地震でござりましょう。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕