“日下開山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひのしたかいさん66.7%
ひのしたかいざん33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして、この番附面の極印、やはり銀杏加藤の奥方が日下開山ひのしたかいさんの地位——その点だけにはすべてのかしましさを沈黙させ、問題はそれ以下に於て沸騰する。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この主人は、の大きいのが一番の自慢なのだそうである。何か書いてくれといわれると、その掌に一杯墨を塗ってべったりと押して、その横に日下開山ひのしたかいさん二十山をしのぐこと五分と書くのが得意である。
由布院行 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
勿体もったいなくも日本文化のイロハのイの字は、九州から初まったんだ。アイヌやコロボックルの昔から九州は日本文化の日下開山ひのしたかいざんなんだ。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)