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下山
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げざん
ふりがな文庫
“
下山
(
げざん
)” の例文
下山
(
げざん
)
の途中は比較的に楽でした。来た時とは全く別の方向を取って、水の多い谷底の方へ
暫
(
しばら
)
く降って行きますと、さらに草や木の多い普通の山路に出ました。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
下山
(
げざん
)
の
時
(
とき
)
の
面影
(
おもかげ
)
は、
富士川
(
ふじがは
)
の
清
(
きよ
)
き
瀬
(
せ
)
に、
白蓮華
(
びやくれんげ
)
の
花
(
はな
)
びらにも
似
(
に
)
られよとて、
切
(
せつ
)
に
本腹
(
ほんぷく
)
を
祈
(
いの
)
つたのである。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ここも、
小幡民部
(
こばたみんぶ
)
と
蔦之助
(
つたのすけ
)
と
小文治
(
こぶんじ
)
の三人が、ひそかに、
間道
(
かんどう
)
から
影
(
かげ
)
をかくして、
三方
(
みかた
)
ヶ
原
(
はら
)
へ立っていったのちに、ぜったいに部下をのぞかせずに、三人の
下山
(
げざん
)
を
秘密
(
ひみつ
)
にしていたところ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここで降り出されては困ると思って、三人はすこし足を早めて
下山
(
げざん
)
の路にさしかかると、何を見たかお袖は俄かに立ちどまった。彼女は無言で母の袖をひくと、お琴も立ちどまった。
半七捕物帳:55 かむろ蛇
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
もちろんそれは久子が卯木に頼んで書かせた物と正成には分っていたし、あらわに、早く帰って下さいなどと言っていないだけに、よけい
不愍
(
ふびん
)
もまして、すぐ
下山
(
げざん
)
する気になったものだった。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
と、
下山
(
げざん
)
の道へ走りだした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黄門公
(
こうもんこう
)
下山
(
げざん
)
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“下山”の意味
《名詞》
下 山(げざん)
登山などで山を下りること。
僧侶が修行を終えて寺院をでること。
(出典:Wiktionary)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“下山”で始まる語句
下山口
下山守
下山田川