“本腹”の読み方と例文
読み方割合
ほんぷく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「えッ、御腹痛、それには幸い、大森で求めた和中散わちゅうさんを、一服召上ると、立地たちどころ本腹ほんぷく致しまする」と宗匠、心配した。
悪因縁の怨 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
下山げざんとき面影おもかげは、富士川ふじがはきよに、白蓮華びやくれんげはなびらにもられよとて、せつ本腹ほんぷくいのつたのである。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
本腹ほんぷくなりとは大納言光貞卿だいなごんみつさだきやう紀州きしう和歌山わかやまにて大病たいびやうにつき奧方おくがた國元くにもといらせられぢき看病遊かんびやうあそばされたきよし度々たび/\の願ひ先例せんれいにはなくとも格別かくべつ家柄いへがらゆゑ聞濟きゝずみに成り國許くにもとのぼらせられ御看病遊ごかんびやうあそばし平癒へいゆ懷姙くわいにんなるゆゑ和歌山にて御誕生ごたんじやうありしなり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)