“ほんぷく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
本復75.0%
本腹15.0%
笨腹5.0%
飜覆5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
魔隠まかくしに逢った小児こどもが帰った喜びのために、一旦いったん本復ほんぷくをしたのだという人もありますが、私は、その娘の取ってくれた薬草の功徳くどくだと思うです。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
下山げざんとき面影おもかげは、富士川ふじがはきよに、白蓮華びやくれんげはなびらにもられよとて、せつ本腹ほんぷくいのつたのである。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
斯老しろう襟懐きんかい想い見るべし。彼粗胆そたん笨腹ほんぷくの慷慨家ならんや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
「人間万事塞翁さいおうの馬。元気を出して、再挙をはかるさ。人生七十年、いろいろさまざまの事がある。人情は飜覆ほんぷくして洞庭湖の波瀾はらんに似たり。」と洒落しゃれた事を言って立ち去る。
竹青 (新字新仮名) / 太宰治(著)