“本復”の読み方と例文
読み方割合
ほんぷく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近ごろ主人の董承とうじょうはすっかり体も本復ほんぷくして、時おり後閣の春まだ浅いにわに逍遥する姿などを見かけるようになったからである。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
魔隠まかくしに逢った小児こどもが帰った喜びのために、一旦いったん本復ほんぷくをしたのだという人もありますが、私は、その娘の取ってくれた薬草の功徳くどくだと思うです。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
鶯の如きのどありといふ、美しき外國婦人の夜をとほして護り居たるに、醫者は心を勞し給ふな、本復ほんぷく疑なしといひきとぞといふ。我を伴ひ來し男の云はく。