“往事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むかしごと40.0%
おうじ20.0%
むかし20.0%
わうじ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いやうも御記憶のいゝ事で。」と卜新氏は長い間生薬きぐすりと女の唇とをめて来たらしい口をけて笑つた。「あれは往事むかしごと拙者せつしやももう当年八十四歳になりますでな。」
かえりみて往事おうじ回想かいそうするときは情にえざるものなきを得ず。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
幻花子げんくわし新聞しんぶんはういそがしいので、滅多めつたず。自分じぶん一人ひとり時々とき/″\はじめのところつては、往事むかし追懷つひくわいすると、其時そのとき情景じやうけい眼前がんぜん彷彿ほうふつとしてえるのである。
しばらくありて老婆は酒を暖め来りて、飲まずと言ふ我に一杯を強ひ、これより談話一転して我幻境の往事わうじに入れり。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)