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往
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ゆく
ふりがな文庫
“
往
(
ゆく
)” の例文
媼はその血に筆を染めて我にわたし、「
往
(
ゆく
)
拿破里
(
ナポリ
)
」と書して名を署せしめて云ふ。好し好し、法皇の
封傳
(
てがた
)
に劣らぬものぞとて、懷にをさめつ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
我
(
われ
)
江戸に
逗留
(
とうりう
)
せしころ、
旅宿
(
りよしゆく
)
のちかきあたりに死亡ありて
葬式
(
さうしき
)
の日大
嵐
(
あらし
)
なるに、
宿
(
やど
)
の
主
(
あるじ
)
もこれに
往
(
ゆく
)
とて
雨具
(
あまぐ
)
きびしくなしながら、
今日
(
けふ
)
の
仏
(
ほとけ
)
はいかなる
因果
(
いんくわ
)
ものぞや
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
往
(
ゆく
)
さ来るさの車馬と女の頬の農民的な赤さ——この
丁抹
(
デンマーク
)
的雰囲気のまんなか、正面クリスチャン五世の
騎馬像
(
ヘステン
)
に病人のような弱々しい
陽脚
(
ひあし
)
がそそいで、その寒い影のなかで
踊る地平線:05 白夜幻想曲
(新字新仮名)
/
谷譲次
(著)
往
(
ゆく
)
に今宵は
先
(
まづ
)
藤澤
(
ふじさは
)
泊
(
どま
)
りと
心懸
(
こゝろがけ
)
鶴見畷
(
つるみなはて
)
など
打眺
(
うちながめ
)
ながら神奈川臺も打越し處に町人體の男半四郎の
後
(
あと
)
になり先になり來りしが
程
(
ほど
)
ヶ
谷
(
や
)
の先なる
燒持坂
(
やきもちざか
)
の邊りより彼町人體の男は聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それから
饂飩粉
(
うどんこ
)
を買いに
往
(
ゆく
)
んだが、饂飩粉は
一貫目
(
いっかんめ
)
三十一銭で負けてくれた、所で饂飩屋はこれを
七玉
(
なゝツたま
)
にして売ると云うが、それは嘘だ実は
九玉
(
こゝのツたま
)
にして売るのだが、僕は十一にして売るよ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「私にはまだ貴君の仰しゃる事がよく解りませんよ。
何故
(
なぜ
)
そう課長さんの所へ
往
(
ゆく
)
のがお
厭
(
いや
)
だろう。石田さんの所へ往てお頼みなさるも課長さんの所へ往てお頼みなさるも、その趣は同一じゃ有りませんか」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
我
(
われ
)
江戸に
逗留
(
とうりう
)
せしころ、
旅宿
(
りよしゆく
)
のちかきあたりに死亡ありて
葬式
(
さうしき
)
の日大
嵐
(
あらし
)
なるに、
宿
(
やど
)
の
主
(
あるじ
)
もこれに
往
(
ゆく
)
とて
雨具
(
あまぐ
)
きびしくなしながら、
今日
(
けふ
)
の
仏
(
ほとけ
)
はいかなる
因果
(
いんくわ
)
ものぞや
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○かくていそぐほどに
雪吹
(
ふゞき
)
ます/\甚しく、
橇
(
かじき
)
を
穿
(
はく
)
ゆゑ
道
(
みち
)
遅
(
おそ
)
く日も
已
(
すで
)
に
暮
(
くれ
)
なんとす。此時にいたりて焼飯を売たる
農夫
(
のうふ
)
は
肚
(
はら
)
減
(
へり
)
て
労
(
つか
)
れ、商人は焼飯に
腹
(
はら
)
満
(
みち
)
足をすゝめて
往
(
ゆく
)
。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
○かくていそぐほどに
雪吹
(
ふゞき
)
ます/\甚しく、
橇
(
かじき
)
を
穿
(
はく
)
ゆゑ
道
(
みち
)
遅
(
おそ
)
く日も
已
(
すで
)
に
暮
(
くれ
)
なんとす。此時にいたりて焼飯を売たる
農夫
(
のうふ
)
は
肚
(
はら
)
減
(
へり
)
て
労
(
つか
)
れ、商人は焼飯に
腹
(
はら
)
満
(
みち
)
足をすゝめて
往
(
ゆく
)
。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
余
(
よ
)
越後より江戸へ
皈
(
かへ
)
る時高田の城下を
通
(
とほり
)
しが、こゝは北越第一の
市会
(
しくわい
)
なり。
商工
(
しやうこう
)
軒
(
のき
)
をならべ百物
備
(
そなはら
)
ざることなし。両側一里余
庇
(
ひさし
)
下つゞきたるその中を
往
(
ゆく
)
こと、甚
意快
(
いくわい
)
なりき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
余
(
よ
)
越後より江戸へ
皈
(
かへ
)
る時高田の城下を
通
(
とほり
)
しが、こゝは北越第一の
市会
(
しくわい
)
なり。
商工
(
しやうこう
)
軒
(
のき
)
をならべ百物
備
(
そなはら
)
ざることなし。両側一里余
庇
(
ひさし
)
下つゞきたるその中を
往
(
ゆく
)
こと、甚
意快
(
いくわい
)
なりき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
往
常用漢字
小5
部首:⼻
8画
“往”を含む語句
往来
往復
往々
往還
往來
往時
往返
往生
往昔
往古
往年
往日
往反
既往
往事
右往左往
立往生
大往生
往来中
往通
...