いつ)” の例文
小僧こぞうや。小「へえ。旦「おとなりいつてノ蚊帳かや釣手つりてを打つんだから鉄槌かなづちして下さいとつてりてい。小「へえ……いつまゐりました。旦「してれたか。 ...
吝嗇家 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
出しまてども一度の返事へんじもなし何處どこうして居なさるやらとてもあはれぬ者ならばいつそ死んだがましならめと打しほれしがかほふりあげ伯父樣どうぞ三河町とやらへいつて樣子を尋ねて下されとたのめば長庵小首こくび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「でも、ええ氣になつて、引ツ張られていつたぢやないか?」
いつまゐりました。主「おほきに御苦労ごくらうだつた、早く牡丹餅ぼたもちを食べな。小「へえ、有難ありがたぞんじます、アヽ此所こゝならだれも知りやアしないをけふたをしてあるからかない。 ...
日本の小僧 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
自身番じしんばんへ知らせてやら早々さう/\人や出來らん其時一しよに見ながら通らん是は如何にといひければ如何にも夫は面白おもしろしと二人はすぐ番屋ばんやに至り大聲揚て告けるは御町内に人殺あり早くいつて見らるべしとの知らせに自身番の宿直とまりの人は大いに驚き定番ぢやうばんの者を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)