“小首”の読み方と例文
読み方割合
こくび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
番頭ばんとうはその帽子を手に取って、小首こくびを傾げて眺めました。自分の店にあるのだが、どうも見馴みなれないすてきな帽子なんです。
不思議な帽子 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
広子は小首こくびを傾けながら、時々返事をする代りに静かな点頭てんとうを送っていた。が、内心はこの間も絶えず二つの問題を解決しようとあせっていた。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
その擧動ふるまひのあまりに奇怪きくわいなのでわたくしおもはず小首こくびかたむけたが、此時このとき何故なにゆゑともれず偶然ぐうぜんにもむねうかんでひとつの物語ものがたりがある。