“和(なぐさ)” の例文
天(そら)を仰ぎ、地を敲(たた)きて哭悲(なきかな)しみ、九三ともにもと物狂はしきを、さまざまといひ和(なぐさ)めて、かくてはとて遂(つひ)に九四曠野(あらの)の烟(けぶり)となしはてぬ。
おもき物いみも既に満(み)てぬ。絶えて兄長(このかみ)の面(おもて)を見ず。なつかしさに、かつ此の月頃の憂(う)さ怕(おそ)ろしさを心のかぎりいひ和(なぐさ)まん。眠(ねぶり)さまし給へ。我も外(と)の方に出でんといふ。
一三庁上(ひとま)なる所に許多(あまた)の金(こがね)を布(し)き班(なら)べて、心を和(なぐさ)むる事、世の人の月花にあそぶに勝(まさ)れり。人みな左内が行跡(ふるまひ)をあやしみて、吝嗇(りんしよく)一四野情(やじやう)の人なりとて、爪(つま)はじきをして悪(にく)みけり。