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なぐさ
天を仰ぎ、地を
敲きて
哭悲しみ、
九三ともにもと物狂はしきを、さまざまといひ
和めて、かくてはとて
遂に
九四曠野の
烟となしはてぬ。
おもき物いみも既に
満てぬ。絶えて
兄長の
面を見ず。なつかしさに、かつ此の月頃の
憂さ
怕ろしさを心のかぎりいひ
和まん。
眠さまし給へ。我も
外の方に出でんといふ。
一三庁上なる所に
許多の
金を
布き
班べて、心を
和むる事、世の人の月花にあそぶに
勝れり。人みな左内が
行跡をあやしみて、
吝嗇一四野情の人なりとて、
爪はじきをして
悪みけり。