“姦計”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんけい80.0%
たくみ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
きゃつの姦計かんけいに陥ち給うて、後悔のほぞをむ日を待つよりは、来春、ふたたび徳川殿に頼まれて、大坂表へ打ってお上りあるべしでござる。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「黙りおろう山賊ども! うぬらの姦計かんけいにあざむかれておめおめ山砦へ引かれるほどの愚かな振舞いを致すと思うか! 二度と申すな、聞く耳持たぬ!」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「何も姦計たくみだの、肩を持つの、というわけではない。弁護を引き受ける以上は、その者の罪を軽くするように尽力するのが弁護士の職分だ」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「へえ、そのなんでございますか、旦那だんな、その弁護士というやつは出刃打ちの肩を持って、人殺しの罪を女になすろうという姦計たくみなんでございますか」
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)