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擒
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とら
ふりがな文庫
“
擒
(
とら
)” の例文
或
(
ある
)
ひは
一一二
山
賤
(
がつ
)
の
椎柴
(
しひしば
)
をおほひて雨露を
凌
(
しの
)
ぎ、
終
(
つひ
)
に
擒
(
とら
)
はれて此の嶋に
謫
(
はぶ
)
られしまで、皆
義朝
(
よしとも
)
が
姦
(
かだま
)
しき
計策
(
たばかり
)
に
困
(
くるし
)
められしなり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
この唐の僧は最後に、賊に
擒
(
とら
)
えられ、賊の手によって首を斬られたのだった。この世に於てさえ、こんな
惨
(
むご
)
たらしい災害を避けることが出来ない。
宝永噴火
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
企は失敗して、彼らは
擒
(
とら
)
えられ、さばかれ、十二名は政略のために死一等を
減
(
げん
)
ぜられ、
重立
(
おもだち
)
たる余の十二名は天の恩寵によって立派に絞台の露と消えた。
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「孔明八
擒
(
きん
)
八縦の備え、それを我らは二つに割り、四擒四縦の備えと名付け、貴殿ら二人を
擒
(
とら
)
えたつもりじゃ」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
天下何事か為す
可
(
べ
)
からざらんや、と奮然として瓜を地に
擲
(
なげう
)
てば、護衛の軍士皆激怒して、
前
(
すす
)
んで昺と貴とを
擒
(
とら
)
え、かねて朝廷に内通せる
葛誠
(
かつせい
)
盧振
(
ろしん
)
等
(
ら
)
を殿下に取って
押
(
おさ
)
えたり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
再び城に帰らんとして武田軍に
擒
(
とら
)
えられ、城に向かい、援軍
来
(
きた
)
らぬと告げよと命ぜられ、送られて城下に至った時、城を仰いで大声に
主公
(
しゅこう
)
の大軍すでに出発したれば
来援
(
らいえん
)
三日を
出
(
い
)
でぬであろう
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
三、四
輩
(
はい
)
あり。地に
蓆
(
むしろ
)
して
鼾睡
(
かんすい
)
す。
傍
(
かたわ
)
らに西瓜あり。
劈開
(
へきかい
)
して未だ食わず。張また指さして盗と
為
(
な
)
して
擒
(
とら
)
う。はたしてしかり。ある人その術を叩く。張がいわく、厠に入るに草を用う。
加利福尼亜の宝島:(お伽冒険談)
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
擒
漢検1級
部首:⼿
15画
“擒”を含む語句
生擒
一擒一縦
擒人
擒縦
手擒
一擒
七擒七縦
捕擒
擒狐山
擒致者
擒虜
軟擒