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廻
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かえ
ふりがな文庫
“
廻
(
かえ
)” の例文
手紙で
訊
(
き
)
き合して見ようか、それでも事は足りるのだと思ったりした。彼が、宏壮な邸宅に圧迫されながら思わず
踵
(
きびす
)
を
廻
(
かえ
)
そうとした時だった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「東西千里問安廻。傷別老懐鬱不開。遥憐山駅雨淫日。蓑笠穿雲独往来。」〔東西千里安ヲ問ヒテ
廻
(
かえ
)
ル/別レヲ傷ミテ老懐鬱トシテ開カズ/遥カニ憐レム山駅雨淫ノ日/蓑笠雲ヲ穿チテ独リ往来スルヲ〕の絶句がある。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
樹の間を洩れて来るピアノの曲は、信一郎にも聞き覚えのあるショパンの
夜曲
(
ノクチュルン
)
だった。彼は、
廻
(
かえ
)
そうとした
踵
(
きびす
)
を、
釘付
(
くぎづ
)
けにされて、
暫
(
しば
)
らくはその
哀艶
(
あいえん
)
な響に、心を奪われずにはいられなかった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“廻”を含む語句
引廻
廻廊
見廻
輪廻
迂廻
掻廻
廻転
一廻
振廻
手廻
立廻
駈廻
追廻
取廻
巡廻
馬廻
役廻
大迂廻
小取廻
仕廻
...