“夜曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ノクチュルン66.7%
セレナード33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
樹の間を洩れて来るピアノの曲は、信一郎にも聞き覚えのあるショパンの夜曲ノクチュルンだつた。彼は、かへさうとしたきびすを、釘付けにされて、暫らくはその哀艶な響に、心を奪はれずにはゐられなかつた。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
樹の間を洩れて来るピアノの曲は、信一郎にも聞き覚えのあるショパンの夜曲ノクチュルンだった。彼は、かえそうとしたきびすを、釘付くぎづけにされて、しばらくはその哀艶あいえんな響に、心を奪われずにはいられなかった。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
幸いにも、音楽会がすむと、ハスレルのために催される夜曲セレナードへ連れてゆくために、祖父が彼を探しに来てくれた。夜になっていた。炬火たいまつがつけられていた。管弦楽団の人々はみなそこに集まっていた。