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廻
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まはし
ふりがな文庫
“
廻
(
まはし
)” の例文
と案内も待たずにどんどんと二階へ上つて来たのは、鼠色の
褪
(
さ
)
めて皺の寄つた背広を着た執達吏と、今一人は黒の
綿入
(
めんいり
)
のメルトンの二重
廻
(
まはし
)
を来た山田と云ふ高利貸であつた。
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
と云つて笑顔もせずに二重
廻
(
まはし
)
の儘で山田は
座
(
すわ
)
つた。保雄は山田の態度が
癪
(
しやく
)
に
障
(
さは
)
つたので
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
と言ひ乍ら山田は
渋々
(
しぶ/″\
)
二重
廻
(
まはし
)
を脱いだ。下にはまがひの大島
絣
(
がすり
)
の羽織と
綿入
(
わたいれ
)
とを揃へて着て居る。美奈子は挨拶もせずに下へ
下
(
お
)
りて行つた。執達吏は
折革包
(
をりかばん
)
から書類と
矢立
(
やたて
)
とを出した。
執達吏
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“廻”を含む語句
引廻
廻廊
見廻
輪廻
迂廻
掻廻
廻転
一廻
振廻
手廻
立廻
駈廻
追廻
取廻
巡廻
馬廻
役廻
大迂廻
小取廻
仕廻
...