“まはし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
20.0%
外套20.0%
廻女20.0%
20.0%
𢌞20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と案内も待たずにどんどんと二階へ上つて来たのは、鼠色のめて皺の寄つた背広を着た執達吏と、今一人は黒の綿入めんいりのメルトンの二重まはしを来た山田と云ふ高利貸であつた。
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
と云つて笑顔もせずに二重まはしの儘で山田はすわつた。保雄は山田の態度がしやくさはつたので
執達吏 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
金雀花えにしだなか外套まはし羽織はおつたまま、横向よこむきてゐる。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
見よや女子をんな勢力いきほひと言はぬばかり、春秋しらぬ五丁町の賑ひ、送りの提燈かんばんいま流行らねど、茶屋が廻女まはしの雪駄のおとに響き通へる歌舞音曲、うかれうかれて入込む人の何を目當と言問はゞ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
安蘇は一生懸命に喰ひ下つてはゐるが、これも後生大事と守勢を固めてゐる。而も安蘇の下手まはしは一枚でなくても、二枚でも三枚でも手が掛けられる程になつてゐるが、それも有利に進めて行かない。
呑み込み八百長 (新字旧仮名) / 栗島山之助(著)
畏れ、アカイア軍勢の*塔を見𢌞まはしし、將軍の
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)