モトホ)” の例文
細螺シタヾミの様を序歌にしたのではなく、伊勢の海を言ひ、海岸の巌を言ふ中に「はひモトホろふ」と言ふ、主題に接近した文句に逢着した処から
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
くしの神 常世にいます いはたゝす 少御神スクナミカミの 神ほぎ 祝ぎクルほし、豊ほぎ、ほぎモトホしまつり来しみぞ……(仲哀記)
神風の 伊勢の海の大石オヒシに 這ひモトホろふ細螺シタダミの いモトホり、伐ちてしやまむ(神武天皇——記)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
神風の伊勢の海の 大石オホシに 這ひモトホろふ 細螺シタヾミの い這ひもとほり、伐ちてしやまむ(神武記)
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)