“取卸”の読み方と例文
読み方割合
とりおろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
能登守はとくと南条の面を見つめた後に、言葉がはずみました。それと共に構えていた鉄砲を取卸とりおろして
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
のこし己はめしくひにぞ下りけり跡には寶澤たゞ一人熟々つら/\思ひめぐらせばいまの二品をぬすかば用ゆる時節はこれかうと心の中に點頭うなづきつゝやが懷中紙くわいちうがみを口にくはへ毒藥のつぼ取卸とりおろし彼中なる二品を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
こはすぐる日八重わが書斎にきたりける折書棚の草双紙くさぞうし絵本えほんたぐい取卸とりおろして見せけるなか豊国とよくにが絵本『時勢粧いまようすがた』に「それしゃ」とことわり書したる女の前髪切りて黄楊つげ横櫛よこぐしさしたる姿のあだなる
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)