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取卸
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とりおろ
ふりがな文庫
“
取卸
(
とりおろ
)” の例文
能登守は
篤
(
とく
)
と南条の面を見つめた後に、言葉がはずみました。それと共に構えていた鉄砲を
取卸
(
とりおろ
)
して
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
殘
(
のこ
)
し己は
飯
(
めし
)
喰
(
くひ
)
にぞ下りけり跡には寶澤
只
(
たゞ
)
一人
熟々
(
つら/\
)
思ひ
廻
(
めぐ
)
らせば
今
(
いま
)
此
(
こ
)
の二品を
盜
(
ぬす
)
み
置
(
お
)
かば用ゆる時節はこれ
斯
(
かう
)
と心の中に
點頭
(
うなづき
)
つゝ
頓
(
やが
)
て
懷中紙
(
くわいちうがみ
)
を口に
啣
(
くは
)
へ毒藥の
壺
(
つぼ
)
取卸
(
とりおろ
)
し彼中なる二品を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
こは
過
(
すぐ
)
る日八重わが書斎に
来
(
きた
)
りける折書棚の
草双紙
(
くさぞうし
)
絵本
(
えほん
)
の
類
(
たぐい
)
取卸
(
とりおろ
)
して見せける
中
(
なか
)
に
豊国
(
とよくに
)
が絵本『
時勢粧
(
いまようすがた
)
』に「それ
者
(
しゃ
)
」とことわり書したる女の前髪切りて
黄楊
(
つげ
)
の
横櫛
(
よこぐし
)
さしたる姿の
仇
(
あだ
)
なる
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
見て心中に
點頭
(
うなづき
)
時分は
宜
(
よし
)
と獨り
微笑
(
ほゝゑ
)
み
傍
(
あたり
)
を見廻せば
壁
(
かべ
)
に一筋の
細引
(
ほそびき
)
を掛て有に是
屈竟
(
くつきやう
)
と
取卸
(
とりおろ
)
し前後も知らず
寢入
(
ねいり
)
しばゝが首に
纒
(
まと
)
ひ難なく
縊
(
くゝ
)
り殺し
豫
(
かね
)
て
認置
(
みおき
)
し二品を
奪
(
うば
)
ひ
取
(
とり
)
首に纒ひし
細引
(
ほそびき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
卸
常用漢字
中学
部首:⼙
9画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取交
取做
取付