“爲(つく)” の例文
新字:為
因つて疑(うたが)ふ、孔子泰山(たいざん)の歌、後人假託(かたく)之を爲(つく)れるならん。檀弓(だんぐう)の信じ叵(がた)きこと此の類多し。聖人を尊ばんと欲して、却(かへ)つて之が累(るゐ)を爲せり。
(四八)齊(せい)の軍(ぐん)をして魏(ぎ)の地(ち)に入(い)り十萬(まん)の竈(かまど)を爲(つく)らしめ、明日(みやうにち)は五萬(まん)の竈(かまど)を爲(つく)らしめ、又(また)明日(みやうにち)は三萬(まん)の竈(かまど)を爲(つく)らしむ。
然(しか)れども韓非(かんぴ)は説(ぜい)の難(かた)きを知(し)り、説難(ぜいなん)の書(しよ)を爲(つく)ること甚(はなは)だ具(そな)はれるも、終(つひ)に秦(しん)に死(し)し、自(みづか)ら脱(のが)るること能(あた)はざりき。
而かも其の聖人に及ばざるも亦此に在り。聖人は平生の言動(げんどう)一として訓に非ざるは無し。而て※するに臨(のぞ)みて、未だ必しも遺訓を爲(つく)らず。死生(しせい)を視(み)ること眞に晝夜(ちうや)の如し、念(ねん)を著(つ)くる所無し。
余(よ)、獨(ただ)、韓子(かんし)の・説難(ぜいなん)を爲(つく)り而(しか)も自(みづか)ら((禍ヲ))脱(のが)るること能(あた)はざりしを悲(かな)しむ耳(のみ)。