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爲
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し
ふりがな文庫
“
爲
(
し
)” の例文
新字:
為
それで
他國
(
たこく
)
の
立派
(
りつぱ
)
な
堂々
(
だう/\
)
たる
小學校
(
せうがくかう
)
に
居
(
ゐ
)
て
急
(
きふ
)
に
其樣
(
そんな
)
見
(
み
)
すぼらしい
學校
(
がくかう
)
に
來
(
き
)
た
僕
(
ぼく
)
は
子供心
(
こどもごころ
)
にも
決
(
けつ
)
して
愉快
(
ゆくわい
)
な
心地
(
こゝち
)
は
爲
(
し
)
なかつたのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『もう
爲
(
し
)
ないから、
萬望
(
どうぞ
)
話
(
はな
)
して
頂戴
(
ちやうだい
)
な』と
愛
(
あい
)
ちやんは
極
(
ご
)
く
謙遜
(
けんそん
)
して、『二
度
(
ど
)
と
喙
(
くち
)
を
容
(
い
)
れないわ。
屹度
(
きつと
)
そんな
井戸
(
ゐど
)
が
一
(
ひと
)
つ
位
(
くらゐ
)
あつてよ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
掻
(
か
)
きツイ先頃はお互に
蟲
(
むし
)
の居所の
惡
(
わる
)
い所から言葉
戰
(
たゝか
)
ひ
爲
(
し
)
たれども考へ見れば
吾儕
(
わし
)
が惡いと
斯
(
かう
)
謝罪
(
あやまつ
)
た上からは主は素より
舍兄
(
あに
)
のこと心持を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
茲より
爲
(
し
)
ては踈大なる錯謬に陷りて、
夫
(
か
)
の日月の蝕、旱魃、洪水の災も、人君の政治に關係せりと云ふ妄想を生ずるに至る可し。
尚白箚記
(旧字旧仮名)
/
西周
(著)
何
(
なん
)
が
故
(
ゆえ
)
に
私宅教授
(
したくけふじゆ
)
の口がありても
錢取道
(
ぜにとるみち
)
を
考
(
かんが
)
へず、
下宿屋
(
げしゆくや
)
の
婢
(
ひ
)
に、
何
(
なに
)
を
爲
(
し
)
て
居
(
ゐ
)
ると
問
(
と
)
はれて
考
(
かんが
)
へる
事
(
こと
)
を
爲
(
し
)
て
居
(
ゐ
)
ると
驚
(
おどろ
)
かしたるや。
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
其
(
そ
)
れは
自分
(
じぶん
)
が二十
年以上
(
ねんいじやう
)
も
勤務
(
つとめ
)
を
爲
(
し
)
てゐたのに、
其
(
そ
)
れに
對
(
たい
)
して
養老金
(
やうらうきん
)
も、一
時金
(
じきん
)
も
呉
(
く
)
れぬ
事
(
こと
)
で、
彼
(
かれ
)
は
其
(
そ
)
れを
思
(
おも
)
ふと
殘念
(
ざんねん
)
で
有
(
あ
)
つた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
乳母 またしてもお
干渉
(
せっかひ
)
を
爲
(
し
)
やしゃります、さゝ、お
就褥
(
やすみ
)
なされませ。
誓文
(
せいもん
)
、
明日
(
あす
)
は
病人
(
びゃうにん
)
にならしゃりませうぞえ、
此夜
(
こよひ
)
寢
(
ね
)
やしゃらぬと。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「えゝ
爲
(
し
)
てよ」と
柱時計
(
はしらどけい
)
を
見
(
み
)
ると、もう
四時
(
よじ
)
近
(
ちか
)
くである。
御米
(
およね
)
は「
四時
(
よじ
)
、
五時
(
ごじ
)
、
六時
(
ろくじ
)
」と
時間
(
じかん
)
を
勘定
(
かんぢやう
)
した。
小六
(
ころく
)
は
默
(
だま
)
つて
嫂
(
あによめ
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
てゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
困つて了つて、何も
爲
(
し
)
ないでゐると言ふと、學校を出てから今迄何も爲ないでゐた筈がない、何んな事でも可いから隱さずに言つて見ろと言つた。
硝子窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『お前着物を
如何
(
どう
)
お
爲
(
し
)
なんだよ。此寒いのに、ベラ/\した
袷
(
あはせ
)
かなんかで。
其樣
(
そん
)
な
姿
(
なり
)
で此邊を
彷徨
(
うろ/\
)
しておくれでないよ、
眞實
(
ほんとう
)
に外聞が惡いから。』
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
『何を
爲
(
し
)
ようとも、どんな怪事を發見することがあらうとも、舞臺の最上法則、その本然の要求はいつも動作であらう』
神秘的半獣主義
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
舊
(
もと
)
の學校の友達から然うした
外見
(
みつとも
)
ない事を
爲
(
し
)
たと云つたなら、義男は猶厭な思ひがするであらうと思つたからであつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
一體見得坊で、少し片意地な點もあつて、加之に
負嫌
(
まけぎらい
)
。經歴といへば、母と一緒に生活の苦勞を
爲
(
し
)
たゞけのことで。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
あの人はたゞ私が相當な傳道者の妻になるべきだと思ふことだけで私に結婚しろと云つたのです。そんなことは私
爲
(
し
)
ようとはしなかつたのですけれど。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
負
(
ま
)
けても
宜
(
い
)
いのさ、
夫
(
そ
)
れは
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
いと
諦
(
あき
)
めるから、お
前
(
まへ
)
は
何
(
なに
)
も
爲
(
し
)
ないで
宜
(
い
)
いから
唯
(
たゞ
)
横町
(
よこてう
)
の
組
(
くみ
)
だといふ
名
(
な
)
で、
威張
(
ゐば
)
つてさへ
呉
(
く
)
れると
豪氣
(
がうぎ
)
に
人氣
(
じんき
)
がつくからね
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「そうだとも、そうだとも。こりや一つ
何
(
なん
)
とかせにあなるめえ」その
癖
(
くせ
)
、
何
(
なに
)
一つ
爲
(
し
)
たことはないのです。
唯
(
たゞ
)
、
喋舌
(
しやべ
)
るばかりです。
爲
(
し
)
たくも
出來
(
でき
)
ないんでせう。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
或は遂に久保田君は「生活の改造」を
爲
(
し
)
遂げたのかもしれない。さうしてほんたうに久保田君の偉さが、一時の浮薄に打勝つて光を現して來たのかもしれない。
貝殻追放:015 「末枯」の作者
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
故郷の家と違つて、從兄の家は大きな漁業家で、出入の人も多く、夜なども碌々戸締りを
爲
(
し
)
ないやうな工合で、好きな時に行きたい所に行かれて非常に自由であつた。
少年の死
(旧字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
おかん ほかの事とは譯が違つて、まつたく料簡の
爲
(
し
)
にくいことでせうが、わたくし共が打揃つて幾重にもお詫をいたしますから、どうぞ御勘辨なすつて下さいまし。
権三と助十
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
並木といへば何でも無いもののやうであるが、實に此も亦人の
爲
(
し
)
たことの美しい一つである。
華厳滝
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
はじめは、たゞあまりに
通過
(
とほりす
)
ぎるつもりで、
事
(
こと
)
とも
爲
(
し
)
なかつたばかりで
無
(
な
)
い。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「こんなにどつさりあつてよ。わたし今夜から徹夜の決心で縫はうと思ふの。みんな仕上げたら十四五圓頂けるでせう。お醫者さまのお禮ぐらゐおくにに頼まなくたつてわたし
爲
(
し
)
て見せるわ」
業苦
(旧字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
「千代坊、何
爲
(
し
)
てゐるのけえ、お前は!」
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
掛て
振舞
(
ふるまひ
)
でも致すやうに
爲
(
し
)
たく夫に付金の五六十兩も持參で御
出成
(
いでなさ
)
るなら
速
(
すみや
)
かに御相談が出來ますと云ひながら
目顏
(
めがほ
)
で夫れと知らする
體
(
てい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
で、
私
(
わたくし
)
は
堅
(
かた
)
く
信
(
しん
)
じてゐます。
若
(
も
)
し
來世
(
らいせい
)
が
無
(
な
)
いと
爲
(
し
)
たならば、
其時
(
そのとき
)
は
大
(
おほ
)
いなる
人間
(
にんげん
)
の
智慧
(
ちゑ
)
なるものが、
早晩
(
さうばん
)
是
(
こ
)
れを
發明
(
はつめい
)
しませう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
なに
兄
(
にい
)
さんだつて、もう
少
(
すこ
)
し
都合
(
つがふ
)
が
好
(
よ
)
ければ、
疾
(
と
)
うにも
何
(
ど
)
うにか
爲
(
し
)
たんですけれども、
御存
(
ごぞん
)
じの
通
(
とほ
)
りだから
實際
(
じつさい
)
已
(
や
)
むを
得
(
え
)
なかつたんですわ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ロレ ロミオよ、
出
(
で
)
てござれ、
出
(
で
)
てござれよ、こりゃ
人目
(
ひとめ
)
を
怕
(
おそ
)
れ
憚
(
はゞか
)
る
男
(
をとこ
)
。あゝ、
卿
(
そなた
)
は
憂苦勞
(
うきくらう
)
に
見込
(
みこ
)
まれて、
不幸
(
ふしあはせ
)
と
縁組
(
えんぐみ
)
をお
爲
(
し
)
やったのぢゃわ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
何卒
(
なにとぞ
)
お
宥
(
ゆる
)
し
下
(
くだ
)
さい、
陛下
(
へいか
)
よ』
二點
(
ツウ
)
は
極
(
きは
)
めて
謙遜
(
けんそん
)
した
調子
(
てうし
)
で
云
(
い
)
つて
片膝
(
かたひざ
)
をつき、『
私
(
わたし
)
どもの
爲
(
し
)
て
居
(
を
)
りましたことは——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
みのるの
爲
(
し
)
た事は、他から考へると唯安つぽい人困らせに過ぎなかつた。つまりは矢つ張り出なければならなかつた。
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
故に統一の觀を立つるは哲學家の論究す可き所と
爲
(
し
)
、學術の精微を究むるは各科の學術を專攻する者に存する也。
尚白箚記
(旧字旧仮名)
/
西周
(著)
私の云つたり
爲
(
し
)
たりするあらゆることは彼を慰めるか、元氣づけるか、どつちかのやうに思はれた。
愉
(
たの
)
しい意識! 私の心はすつかり生命と光明を得た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
村で螢の名所は二つ、
何方
(
どつち
)
に
爲
(
し
)
ようと智惠子が言ひ出すと、子供らは皆
舟綱
(
ふなた
)
橋に伴れてつて呉れと
強請
(
せが
)
んだ。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そして
日
(
ひ
)
の
入
(
いる
)
まで、
手
(
て
)
あたり
次第
(
しだい
)
、
何
(
なん
)
でも
御座
(
ござ
)
れ、
其日
(
そのひ
)
に
爲
(
す
)
るだけの
事
(
こと
)
を
一心不亂
(
いつしんふらん
)
に
爲
(
し
)
なければならぬ。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
さあお
前
(
まへ
)
さん
此子
(
このこ
)
をもいれて
遣
(
や
)
つて
下
(
くだ
)
され、
何
(
なに
)
をぐたりと
爲
(
し
)
てお
出
(
いで
)
なさる、
暑
(
あつ
)
さにでも
障
(
さわ
)
りはしませぬか、さうでなければ一
杯
(
ぱい
)
あびて、さつぱりに
成
(
な
)
つて
御膳
(
ごぜん
)
あがれ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お山は二
歩
(
あし
)
三
歩
(
あし
)
進寄つて、『何だよ大きな聲で……芝居に行かうと、何に行かうと餘計なお世話ぢやないか。お前に不義理な借金を
爲
(
し
)
てありやしまいし。』と言つて奧を
窺込
(
のぞきこ
)
むと
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
さあ、
恁
(
か
)
うまで
恥
(
はぢ
)
も
外聞
(
ぐわいぶん
)
も
忘
(
わす
)
れて、
手
(
て
)
を
下
(
さ
)
げます……
次第
(
しだい
)
によつては
又
(
また
)
打明
(
うちあ
)
けて、
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
に、あらためてお
頼
(
たの
)
み
爲
(
し
)
やうもありませうから、なかの
文句
(
もんく
)
を
見
(
み
)
たなら
見
(
み
)
たと
云
(
い
)
つた
聞
(
き
)
かして
下
(
くだ
)
さい。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
腕を枕にしてゐるからだと氣が付いたが、それでゐて寢返りを打つことも
爲
(
し
)
なかった。痺れるだけ痺れさせて置く氣だ。指先から肘にかけて感覺も何もなくなった頃に、由三は
辛而
(
やツと
)
眼を啓けた。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
同じ思入れを
爲
(
し
)
た方が宜いのである。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
夫ぢやア
爲
(
やつ
)
て下さるか
如何
(
いかに
)
も
吾儕
(
われ
)
がことを
構
(
かま
)
へ
爲
(
し
)
て見せようが此
姿
(
すがた
)
では
如何
(
どう
)
も
斯
(
かう
)
も
詮方
(
しかた
)
がねへ付ては
身姿
(
みなり
)
を
拵
(
こせへ
)
るだけ金をば五兩貸てくれ。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
で、
私
(
わたくし
)
が
言
(
い
)
はうと
思
(
おも
)
ふのは、
貴方
(
あなた
)
と
私
(
わたくし
)
とが
思想
(
しさう
)
するもの、
相共
(
あひとも
)
に
思想
(
しさう
)
したり、
議論
(
ぎろん
)
を
爲
(
し
)
たりする
力
(
ちから
)
が
有
(
あ
)
るものと
認
(
みと
)
めてゐるといふことです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
こりゃ、しっかりとお
爲
(
し
)
やらう! つい
最前
(
いまがた
)
まで
戀
(
こひ
)
しさに
死
(
し
)
ぬる
苦
(
くる
)
しみを
爲
(
し
)
てござった
其
(
その
)
戀人
(
こひゞと
)
のヂュリエットは
恙
(
つゝが
)
ない。すれば、それが
先
(
ま
)
づ
幸福
(
しあはせ
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
佐伯
(
さへき
)
では
一旦
(
いつたん
)
あゝ
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
した
樣
(
やう
)
なものゝ、
頼
(
たの
)
んで
見
(
み
)
たら、
當分
(
たうぶん
)
宅
(
うち
)
へ
置
(
お
)
く
位
(
ぐらゐ
)
の
事
(
こと
)
は、
好意上
(
かういじやう
)
爲
(
し
)
てくれまいものでもない。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「誰の
爲
(
し
)
た事でもない僕のお蔭だよ。僕があの時どんなに怒つたか覺えてゐるだらう。君がとう/\いふ事を聞かなけりやこんな幸福は來やしないんだ。」
木乃伊の口紅
(旧字旧仮名)
/
田村俊子
(著)
「これはお前のまやかしでもなければ、お前の妖術でもない。自然の
爲
(
し
)
たことだ。自然が目覺めてたゞその最上の
策
(
さく
)
を——
奇蹟
(
きせき
)
ではない——
行
(
おこな
)
つたのだ。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
『
眞箇
(
ほんと
)
だ、
可厭
(
いや
)
になつちまう、さうだとも、
全
(
まツた
)
くさ!』『
僕
(
ぼく
)
の
云
(
い
)
つた
通
(
とほ
)
りにお
爲
(
し
)
よ、
卑怯
(
ひけう
)
だね!』
終
(
つひ
)
に
愛
(
あい
)
ちやんは
再
(
ふたゝ
)
び
其手
(
そのて
)
を
伸
(
の
)
ばしてモ一
度
(
ど
)
空
(
くう
)
を
掴
(
つか
)
みました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『
何有
(
なあに
)
! 知らん顏をしてゐればそれで濟む。豈夫智惠子が言ひは
爲
(
し
)
まい。』と彼は少し落着いて來た。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
其他知らざる所の理固より多し。其
自
(
みづか
)
ら知の至らざるを以て之を理外と
爲
(
し
)
、之を事實に合せざる者なりと言ふは、是理の至らざるに非らずして、我の至らざるなり。
尚白箚記
(旧字旧仮名)
/
西周
(著)
小言
(
こごと
)
の
一
(
ひと
)
つも
言
(
い
)
はれましやうなら
火
(
ひ
)
のやうに
成
(
な
)
つて
腹
(
はら
)
だゝしく、
言葉返
(
ことばがへ
)
しはつひしか
爲
(
し
)
ませんかつたけれど、
物
(
もの
)
を
言
(
い
)
はず
物
(
もの
)
を
喰
(
た
)
べず、
隨分
(
ずゐぶん
)
婢女
(
をんな
)
どもには
八
(
や
)
つ
當
(
あた
)
りもして
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
神々
(
かう/″\
)
しいぢやアないか、
人間
(
にんげん
)
といふものは
何時
(
いつ
)
でも
此初日出
(
このはつひので
)
の
光
(
ひかり
)
を
忘
(
わす
)
れさへ
爲
(
し
)
なければ
可
(
よ
)
いのぢや』と
老人
(
らうじん
)
は
感
(
かん
)
に
堪
(
た
)
えぬやうに
言
(
い
)
つて
手
(
て
)
を
合
(
あは
)
して
靜
(
しづ
)
かに
禮拜
(
れいはい
)
しました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『其は、お前が、腕もありもしない癖に、妙に私に
楯
(
たて
)
つくぢやないか。だから、私が、もう少し辛抱お
爲
(
し
)
つて言つてるのに、お前が
何
(
なん
)
でも
彼
(
かん
)
でも一本立でやつて見せますつてんで……。』
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
爲
部首:⽖
12画
“爲”を含む語句
所爲
行爲
爲方
爲事
爲出
處爲
有爲
何爲
爲替相場
以爲
其爲
爲合
爲人
爲難
爲可
爲樣
無爲
爲來
御爲
爲體
...