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爲
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す
ふりがな文庫
“
爲
(
す
)” の例文
新字:
為
一箇人としては、無意識な、
充
(
つま
)
らん動物だけれども、
爲
(
す
)
る仕事は立派だ……少くとも、此の學校に取ツては無くてはならん人物だ。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
然
(
さ
)
うして、
何
(
な
)
んだツて
馬鹿
(
ばか
)
な、
土方
(
どかた
)
の
眞似
(
まね
)
見
(
み
)
たいな
事
(
こと
)
を
爲
(
す
)
るんだらうと
言
(
い
)
ふ
侮辱的
(
ぶぢよくてき
)
の
顏
(
かほ
)
が、あり/\と
焚火
(
たきび
)
の
煙
(
けむり
)
の
間
(
あひだ
)
から
見
(
み
)
えるのである。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
マーキュ
何
(
なん
)
ぢゃ、
調子
(
てうし
)
を
合
(
あは
)
せて?
吾等
(
われら
)
を
樂人扱
(
がくにんあつか
)
ひにするのか?
樂人扱
(
がくにんあつか
)
ひに
爲
(
す
)
りゃ、
耳
(
みゝ
)
を
顛覆
(
でんぐりかへ
)
らする
音樂
(
おんがく
)
を
聞
(
きか
)
す。
準備
(
ようい
)
せい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
此
(
この
)
位
(
くらゐ
)
靜
(
しづ
)
かに
物事
(
ものごと
)
を
爲
(
す
)
るのが
法
(
ほふ
)
だとか
云
(
い
)
つた。
口
(
くち
)
を
利
(
き
)
かず、
音
(
おと
)
を
立
(
た
)
てないのは、
考
(
かんが
)
への
邪魔
(
じやま
)
になると
云
(
い
)
ふ
精神
(
せいしん
)
からださうであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「お
互
(
たがひ
)
に、
明日
(
あす
)
の
生命
(
いのち
)
もしれない、はかない
生
(
い
)
き
物
(
もの
)
なんだ。
何
(
なん
)
でも
出來
(
でき
)
るうちに
爲
(
す
)
る
方
(
はう
)
がいいし、また、やらせることだ」と。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
▼ もっと見る
爲
(
す
)
る成ん此事病氣の中にも
案事
(
あんじ
)
られ少しなりとも手助けと思へど叶はぬ病の身我さへなくば何方へなりとも
縁付
(
えんづい
)
て此苦勞はさせまじきものを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼
(
かれ
)
は
與吉
(
よきち
)
にさへ
白
(
しろ
)
い
藥
(
くすり
)
を
惜
(
を
)
しんで
醫者
(
いしや
)
から
貰
(
もら
)
つた
儘
(
まゝ
)
藏
(
しま
)
つて
置
(
お
)
いたのであつた。
卯平
(
うへい
)
は
凝然
(
ぢつ
)
として
勘次
(
かんじ
)
の
爲
(
す
)
る
儘
(
まゝ
)
に
任
(
まか
)
せた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お
前
(
まへ
)
さんは
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
の
盛
(
さかん
)
な
處
(
ところ
)
を
見
(
み
)
て、
元氣
(
げんき
)
よく
働
(
はた
)
らいたのは
宜
(
よろ
)
しい、これからは、
其美
(
そのうつ
)
くしい
處
(
ところ
)
を
見
(
み
)
て、
美
(
うつ
)
くしい
働
(
はたらき
)
をも
爲
(
す
)
るが
可
(
よ
)
からう。
美
(
うつく
)
しい
事
(
こと
)
を。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
甚麼話
(
どんなはなし
)
を
爲
(
す
)
るので
有
(
あ
)
らうか、
彼處
(
かしこ
)
へ
行
(
い
)
つても
處方書
(
しよはうがき
)
を
示
(
しめ
)
さぬでは
無
(
な
)
いかと、
彼方
(
あつち
)
でも、
此方
(
こつち
)
でも、
彼
(
かれ
)
が
近頃
(
ちかごろ
)
の
奇
(
き
)
なる
擧動
(
きよどう
)
の
評判
(
ひやうばん
)
で
持切
(
もちき
)
つてゐる
始末
(
しまつ
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
市街
(
まち
)
はづれの
停車塲
(
ステーシヨン
)
から
客待
(
きやくまち
)
の
馬車
(
ばしや
)
で、
海岸
(
かいがん
)
附近
(
まぢか
)
の
或
(
ある
)
旅亭
(
はたごや
)
に
着
(
つ
)
き、
部室
(
へや
)
も
定
(
さだ
)
まり
軈
(
やが
)
て
晝餉
(
ひるげ
)
もすむと
最早
(
もはや
)
何
(
なに
)
も
爲
(
す
)
る
事
(
こと
)
がない、
船
(
ふね
)
の
出港
(
しゆつこう
)
までは
未
(
ま
)
だ十
時間
(
じかん
)
以上
(
いじやう
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何
(
ど
)
うで
幾代
(
いくだい
)
もの
恨
(
うら
)
みを
背負
(
せおう
)
て
出
(
で
)
た
私
(
わたし
)
なれば
爲
(
す
)
る
丈
(
だけ
)
の
事
(
こと
)
はしなければ
死
(
し
)
んでも
死
(
し
)
なれぬのであらう、
情
(
なさけ
)
ないとても
誰
(
た
)
れも
哀
(
あは
)
れと
思
(
おも
)
ふてくれる
人
(
ひと
)
はあるまじく
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
爲
(
す
)
る事成す事直ぐ目に附く、私が編輯の方針を改めてから、間もなく「日報」の評判が急によくなつて來た。
菊池君
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
戀と云ふ、もだへのうちにさてはまた、なにごとを思ふともなく
爲
(
す
)
ともなき、いたづらのすさびの中に
經
(
ふ
)
とぞいふ‥‥さつきの獨唱がまだ頭の芯にこびりついてゐる。
玄関の手帖
(旧字旧仮名)
/
林芙美子
(著)
夜晝
(
よるひる
)
爲
(
す
)
るなんて
何
(
ど
)
んな
仕事
(
しごと
)
でせう!
貴方
(
あなた
)
は
地球
(
ちきう
)
が
其地軸
(
そのちゞく
)
を
回轉
(
くわいてん
)
するに二十四
時間
(
じかん
)
を
要
(
えう
)
する——
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
さうだ。どうしても、わが國の極北へ行かなければならない——でないと、あいつ、意志が弱いのだ、
爲
(
す
)
る/\と吹聽ばかりして、何も着手しない、と云ふ、友人間のそしりを
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
髮
(
かみ
)
は
束髮
(
そくはつ
)
に、
白
(
しろ
)
いリボンを
大
(
おほ
)
きく
掛
(
か
)
けたが、
美子
(
みいこ
)
も
喜
(
き
)
いちやんも
爲
(
す
)
なる
折
(
をり
)
から、
當人
(
たうにん
)
何
(
なに
)
の
氣
(
き
)
もなしに
世
(
よ
)
とゝもに
押移
(
おしうつ
)
つたものらしい。が、
天
(
てん
)
の
爲
(
な
)
せる
下町
(
したまち
)
の
娘風
(
むすめふう
)
は、
件
(
くだん
)
の
髮
(
かみ
)
が
廂
(
ひさし
)
に
見
(
み
)
えぬ。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「我への大願」である修養の一課目として
爲
(
す
)
るのでなければ學問は死物だ。
折々の記
(旧字旧仮名)
/
吉川英治
(著)
然れども余は未だ其生理と性理との相連結するの理趣を講明して、發見するの力に乏しければ、姑く心理と物理とを兩種と爲して之を説き、唯事業上に就きて其統轄隷屬する關係を説かんと
爲
(
す
)
。
尚白箚記
(旧字旧仮名)
/
西周
(著)
一旦逃げ出してみすみす捉へらるゝやうな半間な眞似はあの娘に限つて
爲
(
す
)
る氣遣はない、とうとうあの娘は逃げ出した、身にふりかゝつた苦痛を脱して、朝夕憧れ拔いて居る功名心を滿足せしむべく
姉妹
(旧字旧仮名)
/
若山牧水
(著)
それから五
人
(
にん
)
、
手分
(
てわけ
)
をして、
窟内
(
くつない
)
を
隈
(
くま
)
なく
調査
(
てうさ
)
して
見
(
み
)
ると、
遺骨
(
ゐこつ
)
、
遺物
(
ゐぶつ
)
、
續々
(
ぞく/″\
)
として
發見
(
はつけん
)
される。それを
過
(
あや
)
まつて
踏
(
ふ
)
みさうに
爲
(
す
)
る。
大騷
(
おほさは
)
ぎだ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そして
馬鹿
(
ばか
)
にえらいと
思
(
おも
)
ツてゐた自分が、馬鹿にけちなつまらない
者
(
もの
)
になツて了ツて、何にも
爲
(
す
)
る
氣
(
き
)
が無くなツて了ふ………爲る氣が無いのでは無い
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
定め
乳母
(
うば
)
に相談せんものと
密
(
ひそか
)
に乳母を呼て彼の
艷書
(
ふみ
)
を
封
(
ふう
)
の儘に見せければ乳母は大いに打驚き是は此儘に
捨置難
(
すておきがた
)
し旦那樣へ御見せ申さんとて立んと
爲
(
す
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
上
(
あ
)
げませうの
約束
(
やくそく
)
でよこしたのなれども、
元來
(
もとより
)
くれられぬは
横着
(
わうちやく
)
ならで、
何
(
ど
)
うでも
爲
(
す
)
る
事
(
こと
)
のならぬ
活地
(
いくぢ
)
の
無
(
な
)
さ
故
(
ゆゑ
)
、
夫
(
そ
)
れは
思
(
おも
)
ひ
絶
(
た
)
つて
私
(
わたし
)
は
私
(
わたし
)
の
口
(
くち
)
を
濡
(
ぬ
)
らすだけに
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼
(
かれ
)
は
自分
(
じぶん
)
の
恐怖
(
おそれ
)
を
誘
(
さそ
)
うた
瘡痍
(
きず
)
が
白
(
しろ
)
い
快
(
こゝろ
)
よい
布
(
ぬの
)
を
以
(
もつ
)
て
掩
(
おほ
)
ひ
隱
(
かく
)
されたのと、
自分
(
じぶん
)
の
爲
(
す
)
べき
仕事
(
しごと
)
を
果
(
はた
)
し
得
(
え
)
たやうに
感
(
かん
)
ぜられるのとで
心
(
こゝろ
)
が
俄
(
にはか
)
に
輕
(
かる
)
くすが/\しくなつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
そして
日
(
ひ
)
の
入
(
いる
)
まで、
手
(
て
)
あたり
次第
(
しだい
)
、
何
(
なん
)
でも
御座
(
ござ
)
れ、
其日
(
そのひ
)
に
爲
(
す
)
るだけの
事
(
こと
)
を
一心不亂
(
いつしんふらん
)
に
爲
(
し
)
なければならぬ。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
此等舊知の人は、決して先方から話かける事なく、目禮さへ
爲
(
す
)
る事がない。これは、自分には一層雨の盛岡の趣味を發揮して居る如く感ぜられて、仲々奧床しいのである。
葬列
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
『
何
(
なに
)
も
貴方
(
あなた
)
は
探偵
(
たんてい
)
したり、
質問
(
しつもん
)
をしたり、
此
(
こゝ
)
へ
來
(
き
)
て
爲
(
す
)
るには
當
(
あた
)
らんです。
何處
(
どこ
)
へでも
他
(
ほか
)
へ
行
(
い
)
つて
爲
(
し
)
た
方
(
はう
)
が
可
(
よ
)
いです。
私
(
わたくし
)
はもう
昨日
(
きのふ
)
貴方
(
あなた
)
が
何
(
なん
)
の
爲
(
ため
)
に
來
(
き
)
たのかゞ
解
(
わか
)
りましたぞ。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは、
※
(
ねえ
)
さんと
堤
(
どて
)
の
上
(
うへ
)
にも
坐
(
すわ
)
り
勞
(
つか
)
れ、その
上
(
うへ
)
、
爲
(
す
)
ることはなし、
所在
(
しよざい
)
なさに
堪
(
た
)
へ
切
(
き
)
れず、
再三
(
さいさん
)
※
(
ねえ
)
さんの
讀
(
よ
)
んでる
書物
(
ほん
)
を
覘
(
のぞ
)
いて
見
(
み
)
ましたが、
繪
(
ゑ
)
もなければ
會話
(
はなし
)
もありませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
鳴らして攻む可き列にありと
爲
(
す
)
。
尚白箚記
(旧字旧仮名)
/
西周
(著)
爲
(
す
)
る
白痴
(
たはけ
)
が
有者
(
あるもの
)
か取たなら取たと申せ何も其方が
頼
(
たのま
)
れる程で金子を取たとて
別
(
べつ
)
に
恥
(
はぢ
)
にも成ぬ又其方の身分で其金を取ぬと申たとて
別
(
べつ
)
に
褒
(
ほめ
)
る處もない今申通金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
男
(
をとこ
)
の
身
(
み
)
のそれ
位
(
くらゐ
)
はありうちと
他處
(
よそ
)
行
(
ゆき
)
には
衣類
(
めしもの
)
にも
氣
(
き
)
をつけて
氣
(
き
)
に
逆
(
さか
)
らはぬやう
心
(
こゝろ
)
がけて
居
(
お
)
りまするに、
唯
(
たゞ
)
もう
私
(
わたし
)
の
爲
(
す
)
る
事
(
こと
)
とては一から十まで
面白
(
おもしろ
)
くなく
覺
(
おぼ
)
しめし
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
自分
(
じぶん
)
は
大島先生
(
おほしませんせい
)
を
拜
(
をが
)
んでも
尚
(
な
)
ほ
足
(
た
)
りない
程
(
ほど
)
に
思
(
おも
)
ふ、それならば
大島先生
(
おほしませんせい
)
のやうなことを
爲
(
す
)
ればよい。』
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
而
(
さう
)
して
頭
(
あたま
)
を
冷
(
ひや
)
す
藥
(
くすり
)
と、
桂梅水
(
けいばいすゐ
)
とを
服用
(
ふくよう
)
するやうにと
云
(
い
)
つて、
不好
(
いや
)
さうに
頭
(
かしら
)
を
振
(
ふ
)
つて、
立歸
(
たちかへ
)
り
際
(
ぎは
)
に、もう二
度
(
ど
)
とは
來
(
こ
)
ぬ、
人
(
ひと
)
の
氣
(
き
)
の
狂
(
くる
)
ふ
邪魔
(
じやま
)
を
爲
(
す
)
るにも
當
(
あた
)
らないからとさう
云
(
い
)
つた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
何
(
なに
)
爲
(
す
)
んだな、おとつゝあ」おつぎは
慌
(
あわ
)
てゝ
顏
(
かほ
)
を
捩
(
ね
)
ぢ
向
(
む
)
けて
少
(
すこ
)
し
泣
(
な
)
き
聲
(
ごゑ
)
で
寧
(
むし
)
ろ
鋭
(
するど
)
くいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
保安上
(
ほあんじやう
)
容易
(
ようい
)
ならぬ
問題
(
もんだい
)
であるといふので(それに
濫
(
みだ
)
りに
神社呼
(
じんじやよば
)
はりを
爲
(
す
)
る
事
(
こと
)
は
法律
(
はふりつ
)
の
許
(
ゆる
)
さぬ
處
(
ところ
)
でもあるので)
奉納
(
ほうのう
)
の
旗幟
(
はたのぼり
)
、
繪馬等
(
ゑまとう
)
を
撤
(
てつ
)
せしめ、
窟
(
いはや
)
から
流出
(
りうしゆつ
)
する
汚水
(
をすい
)
を
酌取
(
くみと
)
るを
禁
(
きん
)
じ
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
成程こりや
矛盾
(
むじゆん
)
した行爲かも知れない。人間以外の動物を輕侮して、そして虐待するクリスト及びクリスト教徒を攻撃する僕等の
爲
(
す
)
ることとしては、或は矛盾した行爲かも知れない。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
『
未
(
ま
)
だ、/\!』と
兎
(
うさぎ
)
は
急
(
いそ
)
いで
遮
(
さへぎ
)
つて、『
其
(
その
)
以前
(
まへ
)
に
爲
(
す
)
べき
事
(
こと
)
が
澤山
(
たくさん
)
あります!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
坐敷
(
ざしき
)
に
坐
(
すわ
)
つたまゝ
爲
(
す
)
る
事
(
こと
)
もなく
茫然
(
ぼんやり
)
と
外
(
そと
)
を
眺
(
なが
)
めて
居
(
ゐ
)
たが、ちらと
僕
(
ぼく
)
の
眼
(
め
)
を
遮
(
さへぎ
)
つて
直
(
す
)
ぐ
又
(
また
)
隣家
(
もより
)
の
軒先
(
のきさき
)
で
隱
(
かく
)
れてしまつた
者
(
もの
)
がある。それがお
絹
(
きぬ
)
らしい。
僕
(
ぼく
)
は
直
(
す
)
ぐ
外
(
そと
)
に
出
(
で
)
た。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
古風
(
こふう
)
に
出
(
で
)
るが
袖
(
そで
)
ふり
合
(
あ
)
ふもさ、こんな
商賣
(
しやうばい
)
を
嫌
(
いや
)
だと
思
(
おも
)
ふなら
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
打明
(
うちあ
)
けばなしを
爲
(
す
)
るが
宜
(
い
)
い、
僕
(
ぼく
)
は
又
(
また
)
お
前
(
まへ
)
のやうな
氣
(
き
)
では
寧
(
いつそ
)
氣樂
(
きらく
)
だとかいふ
考
(
かんが
)
へで
浮
(
う
)
いて
渡
(
わた
)
る
事
(
こと
)
かと
思
(
おも
)
つたに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一平の
爲
(
す
)
る仕事も變ツてゐるが、人間も變ツてゐる、先づ思切ツて背が低い、其の癖馬鹿に幅のある體で、手でも足でも筋肉が好く發達してゐる、顏は
何方
(
どつち
)
かと謂へば大きな方で、
赭
(
あか
)
ら顏の
段鼻
(
だんばな
)
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
奧
(
おく
)
さまは
無言
(
むごん
)
にびすけつとを
机
(
つくえ
)
の
上
(
うへ
)
へ
乘
(
の
)
せて、お
前
(
まへ
)
夜
(
よ
)
ふかしをするなら
爲
(
す
)
るやうにして
寒
(
さむ
)
さの
凌
(
しの
)
ぎをして
置
(
お
)
いたら
宜
(
よ
)
からうに、
湯
(
ゆ
)
わかしは
水
(
みづ
)
に
成
(
な
)
つて、お
火
(
ひ
)
と
言
(
い
)
つたら
螢
(
ほたる
)
火のやうな
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
とても憎くまるゝほどならば
生中
(
なまなか
)
人に媚びて心にもなき追縱に、破れ草韃の蹈つけらるゝ處業は
爲
(
す
)
なとて、口惜し涙に明暮の無念はれまなく、我が孫かはゆきほど世の人にくければ
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我が爲の道具につかひて、これを足代にと
爲
(
す
)
れば何の恥かしきことか、却りて心をかしかるべし、誹はほまれの裏なれば、
群雀
(
むらすゞめ
)
の囀りかしましとても、垣のもとの諸聲は天まで屆かず
花ごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
己
(
お
)
れの
爲
(
す
)
る
事
(
こと
)
は
亂暴
(
らんぼう
)
だと
人
(
ひと
)
がいふ、
亂暴
(
らんぼう
)
かも
知
(
し
)
れないが
口惜
(
くや
)
しい
事
(
こと
)
は
口惜
(
くや
)
しいや、なあ
聞
(
き
)
いてくれ
信
(
のぶ
)
さん、
去年
(
きよねん
)
も
己
(
お
)
れが
處
(
ところ
)
の
末弟
(
すゑ
)
の
奴
(
やつ
)
と
正太郎組
(
しようたらうぐみ
)
の
短小野郎
(
ちびやらう
)
と
萬燈
(
まんどう
)
のたゝき
合
(
あ
)
ひから
始
(
はじ
)
まつて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
傍
(
そば
)
へゆけば
逃
(
に
)
げる、はなしを
爲
(
す
)
れば
怒
(
おこ
)
る、
陰氣
(
いんき
)
らしい
氣
(
き
)
のつまる、どうして
好
(
よ
)
いやら
機嫌
(
きげん
)
の
取
(
と
)
りやうも
無
(
な
)
い、
彼
(
あ
)
のやうなこ六づかしやは
思
(
おも
)
ひのまゝに
捻
(
ひね
)
れて
怒
(
おこ
)
つて
意地
(
いぢ
)
はるが
爲
(
し
)
たいならんに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
目前
(
まのあたり
)
お蘭さまと物いふにつけて、分らぬ思ひは同じ處を行めぐり行めぐり、夢に見たりし女菩薩をお蘭さまと
爲
(
す
)
れば、今見るお蘭さまは御人かはりて、我れに
無情
(
つれなし
)
となけれど一重隔ての中垣や
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
學士
(
がくし
)
が
出立後
(
しゆつたつご
)
の一日二日より
爲
(
す
)
る
處業
(
しよげう
)
どことなく
大人
(
をとな
)
びて
今
(
いま
)
までの
樣
(
やう
)
に
我
(
わが
)
まヽも
言
(
い
)
はず、
縫
(
ぬひ
)
はり
仕事
(
しごと
)
よみ
書
(
かき
)
の
外
(
ほか
)
、
以前
(
いぜん
)
に
増
(
ま
)
して
身
(
み
)
をつヽしみ
誘
(
さそ
)
ふ
人
(
ひと
)
ありとも
人寄
(
ひとよ
)
せ
芝居
(
しばい
)
の
浮
(
う
)
きし
事
(
こと
)
に
足
(
あし
)
も
向
(
む
)
けねば
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
左樣
(
さう
)
いふて
呉
(
く
)
れねば
嬉
(
うれ
)
しう
無
(
な
)
い、
流石
(
さすが
)
は
男
(
をとこ
)
一
疋
(
ぴき
)
、その
位
(
くらゐ
)
の
考
(
かんがへ
)
は
持
(
も
)
つて
居
(
い
)
て
呉
(
く
)
れるであらう、
成
(
な
)
るほど
成
(
な
)
るほどと
面白
(
おもしろ
)
くも
無
(
な
)
い
默頭
(
うなづき
)
やうを
爲
(
す
)
る
憎
(
に
)
くさ、
美尾
(
みを
)
は
母
(
かゝ
)
さん
其
(
その
)
やうな
事
(
こと
)
は
言
(
い
)
ふて
下
(
くだ
)
さりますな
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
爲
部首:⽖
12画
“爲”を含む語句
所爲
行爲
爲方
爲事
爲出
處爲
有爲
何爲
爲替相場
以爲
其爲
爲合
爲人
爲難
爲可
爲樣
無爲
爲來
御爲
爲體
...