“末弟”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すゑ50.0%
ばってい33.3%
すえ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
去年も己れが處の末弟すゑの奴と正太郎組の短小野郎ちびやらう萬燈まんどうのたゝき合ひから始まつて、夫れといふと奴の中間がばらばらと飛出しやあがつて、どうだらう小さな者の萬燈をぶちこわしちまつて
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
兄のクリストフは、末弟ばっていのこの出過ぎた向上心を許しはしなかった。おびただしい楽譜の筆写を発見すると、小弟しょうていの手からそれを取り上げて、六か月の苦心の結果を火に投じてしまったのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
また末弟すえの宗業も、天才的な名筆で、早くから、写経生しゃきょうせいの試験には合格し、十七歳のころには、万葉集全巻を、たった十日で写したというので、後白河帝の御感ぎょかんにもあずかったほどな
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)