“薄野”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すすきの83.3%
すゝきの16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして四人して、歸路を薄野すすきのに向つた。同席の老藝者がひとり、暗い樹かげ道を歸るのがおそろしいのか、義雄等の跡について來て
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
薄野すすきの薄野という声は、酒を飲みはじめた時から絶えず耳許みみもとに聞こえていたけれども、手ごわい邪魔物がいて——熊のような奴だった、そいつは——がっきりと渡瀬を抱きとめた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
『君等ア薄野すゝきの(遊廓)に行くんぢやないのか?』と狐疑うたぐり深い目付をした。
札幌 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)