狐疑うたがひ)” の例文
何と云ふ譯もないが、西山の厭な態度と、眼鏡越の狐疑うたがひ深い目付きとが、怎しても菊池君と調和しない樣な氣がするので。
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
何と云ふ訳も無いが、西山の厭な態度と、眼鏡越の狐疑うたがひ深い目付とが、怎しても菊池君と調和しない様な気がするので。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
三十五六の、面皰にきびだらけな細顔で、髯が無く、銀縁の近眼鏡をかけて居たが、眼鏡越に時々狐疑うたがひ深い様な目付をする。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)