速力そくりょく)” の例文
また、あるときは、この氷山ひょうざんが、まるで蒸気機関じょうききかんのついているこおりふねのように、おそろしい速力そくりょくで、まえはしってゆくこともありました。
幽霊船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
待て、どろぼう……そしてほかの人たちも仲間なかまになって追っかけていた。けれどもわたしたちはどんどんかけた。恐怖きょうふがわたしたちの速力そくりょくを進めた。
強い南風が、カルマール海峡かいきょうの上を吹いていて、ガンたちは、北へ北へとしもどされました。それでもみんなは、速力そくりょくをはやめて、ぐんぐん陸地りくちのほうへ飛んでいきました。
その上を、汽車きしゃ速力そくりょくをまして走っています。
ばかな汽車 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
ていると、とういただきそらたかく二、三かいもぐるぐるまわってから、したまちほうへ、できるだけの速力そくりょくで、っていきました。
僕はこれからだ (新字新仮名) / 小川未明(著)
おおぜいの人が通り道をふさいでつかまえようとしているのも見えた。わたしたちは牛を見失みうしなう気づかいはないと思ったので、すこし速力そくりょくをゆるめた。
けれど、河水かわみずは、きもしませんでした。そして、いっそう速力そくりょくをはやめて、まちあいだぎていってしまったのです。
河水の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
よく勘定かんじょうしていたまえ、四十五分目に汽車は連結点れんけつてんの近くで速力そくりょくをゆるめる。そのときドアを開けてとびだしたまえ。左手の小山を登れば、われわれはそこに待っている。しつかりやれ。
おじさんは、まちにはいる時分じぶんから、かけていた、くろ眼鏡めがねを、はずしました。みちみぎがわや、ひだりがわをながら、くるまは、しばらく、速力そくりょくをゆるくして、いきました。
どこかで呼ぶような (新字新仮名) / 小川未明(著)
でもわたしがありったけの速力そくりょくで、競争きょうそうしても、その怪物かいぶつはずんずん追いぬこうとしていた。もう後ろをふり返る必要ひつようはなかった。それがわたしのすぐ背中せなかにせまっていることはわかっていた。
オート三輪車りんしゃには、くろ眼鏡めがねをかけた、おじさんがっていました。きゅうに、速力そくりょくをゆるめると
どこかで呼ぶような (新字新仮名) / 小川未明(著)
数分間たった。汽笛が鳴って速力そくりょくがゆるんだ。
主人しゅじんあたまなかには、この瞬間しゅんかん、すさまじい速力そくりょくで、さまざまなかんがえが回転かいてんしました。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、なにをおもったか、きゅう速力そくりょくをゆるめ、ふりいて、ペスをながら
さか立ち小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、ていると、その速力そくりょくがしだいにゆるくなってきて、かれが、あまりのふしぎに、むねをとどろかしながらていると、すぐまえにきたときに、まったく汽車きしゃはとまってしまったのでした。
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)