“木橋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きばし30.0%
もくきょう30.0%
もっきょう20.0%
もくきやう10.0%
もくけう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下水と溝川みぞかははその上にかゝつたきたな木橋きばしや、崩れた寺の塀、枯れかゝつた生垣いけがき、または貧しい人家のさまと相対して、しば/\憂鬱なる裏町の光景を組織する。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
これらの木橋もくきょうを有する松江に比して、朱塗りの神橋に隣るべく、醜悪なる鉄のつり橋を架けた日光町民の愚は、誠にわらうべきものがある。
松江印象記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
暗い掘割りの一町ばかり向うに、黒い木橋もっきょうが架かっている。その左手には高い火の見梯子ばしごが見える。
暗黒公使 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
谿高くガアドそぎたち夏ちかし木橋もくきやうゆ仰ぐ若葉の光
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
(靴穿きで木橋もくけうを蹈む淋しさ!)
橋の上の自画像 (新字旧仮名) / 富永太郎(著)