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『橋の上の自画像』
ふりがな文庫
『
橋の上の自画像
(
はしのうえのじがぞう
)
』
今宵私のパイプは橋の上で 狂暴に煙を上昇させる。 今宵あれらの水びたしの荷足は すべて昇天しなければならぬ、 頬被りした船頭たちを載せて。 電車らは花車の亡霊のやうに 音もなく夜の中に拡散し遂げる。 (靴穿きで木橋を蹈む淋しさ!) 私は明滅 …
著者
富永太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
初出
「山繭 創刊号」1924(大正13)年
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
木橋
(
もくけう
)
夜
(
よる
)
夜
(
よ
)
看護
(
みとり
)
花車
(
だし
)
荷足
(
にたり
)