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すみや
ふりがな文庫
“
速
(
すみや
)” の例文
私は聡明と沈着とを備えられた婦人たちが、この普通選挙運動について、各自の意見と態度とを
速
(
すみや
)
かに一定して頂きたいと思います。
婦人も参政権を要求す
(新字新仮名)
/
与謝野晶子
(著)
御夢想
(
ごむさう
)
の
藥
(
くすり
)
ぢやに……
何
(
なん
)
の
病疾
(
やまひ
)
も
速
(
すみや
)
かに
治
(
なほ
)
るで、
買
(
か
)
ひないな……
丁
(
ちやう
)
ど、
來合
(
きあ
)
はせたは、あなた
樣
(
さま
)
お
導
(
みちび
)
きぢや……
仇
(
あだ
)
には
思
(
おも
)
はれますな。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
異にせんとしている。人のまさに死なんとするやその云うところよしと云う。この
期
(
ご
)
に及んで申すことあらば、いざ
速
(
すみや
)
かに申すがよい
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
また嘴を粟の真中に落す。また微な音がする。その音が面白い。静かに聴いていると、丸くて
細
(
こま
)
やかで、しかも非常に
速
(
すみや
)
かである。
文鳥
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
蟠「あゝ返しますとも、
外
(
ほか
)
ならぬ文治郎殿がお
出
(
いで
)
になったことだから、あいと二つ返事で返さなければならぬ、
速
(
すみや
)
かにお返し申します」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
かねて双方の間に約束いたしおきたることは、もし当山に万一の事ありし時は、
速
(
すみや
)
かに私が
罷
(
まか
)
り出て、
精々
(
せいぜい
)
御助力いたすべく——
九条武子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
海軍大佐櫻木重雄
(
かいぐんたいささくらぎしげを
)
本島
(
ほんとう
)
を
發見
(
はつけん
)
す、
今
(
いま
)
は
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
の
占領地
(
せんりようち
)
なり、
後
(
おく
)
れて
此
(
この
)
島
(
しま
)
に
上陸
(
じやうりく
)
する
者
(
もの
)
は、
速
(
すみや
)
かに
旗
(
はた
)
を
卷
(
ま
)
いて
立去
(
たちさ
)
れ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
掛て
振舞
(
ふるまひ
)
でも致すやうに
爲
(
し
)
たく夫に付金の五六十兩も持參で御
出成
(
いでなさ
)
るなら
速
(
すみや
)
かに御相談が出來ますと云ひながら
目顏
(
めがほ
)
で夫れと知らする
體
(
てい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
どんな印章でも
速
(
すみや
)
かに応じます、住所バン、蔵書バン、何でも御註文に預りたいといふ手紙を出したところ五六個ほど註文申込があつたが
老残
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
さてまた正しきは人の持前とは申せども、人は至ってさときものゆえ、正しからぬ事に感ずるもまた
速
(
すみや
)
かなり。
能々
(
よくよく
)
心得べきことならずや。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
この日の午後台湾軍司令官と、水越台中州知事とは埔里で会見、事件の
速
(
すみや
)
かなる終結を目ざして協議するところがあった。
霧の蕃社
(新字新仮名)
/
中村地平
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
萬能
(
まんのう
)
をぶつりと
打
(
う
)
ち
込
(
こ
)
んではぐつと
大
(
おほ
)
きな
土
(
つち
)
の
塊
(
かたまり
)
を
引返
(
ひきかへ
)
す。おつぎは
漸
(
やうや
)
く
小
(
ちひ
)
さな
塊
(
かたまり
)
を
起
(
おこ
)
す。
勘次
(
かんじ
)
の
手
(
て
)
は
速
(
すみや
)
かに
運動
(
うんどう
)
してずん/\と
先
(
さき
)
へ
進
(
すゝ
)
む。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
バクテリヤは次から次と
分裂
(
ぶんれつ
)
し
死滅
(
しめつ
)
しまるで
速
(
すみや
)
かに速かに変化してるのです。それを殺すと云ったところで馬を殺すというようのとは大分ちがいます。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『
無論
(
むろん
)
解
(
わか
)
らないわ』と
愛
(
あい
)
ちやんは
極
(
きは
)
めて
速
(
すみや
)
かに
答
(
こた
)
へて、『けど、それは
全
(
まつた
)
くそんなに
長
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
同
(
おな
)
じ
年
(
とし
)
でゐるからだわ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
しかしその狐も船に近づかず、遠くから探るような様子をしたのちに、氷を超えて
速
(
すみや
)
かに逃げ去ってしまった。
世界怪談名作集:09 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
「大名の屋敷に非人が立入られないならば、非人の小屋に大名の立入るのも不都合では御座らぬか、お互いに
疵
(
きず
)
のつかぬうちに、
速
(
すみや
)
かに御立去りを願い
度
(
た
)
い」
奇談クラブ〔戦後版〕:12 乞食志願
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
若しこの世界にて
叶
(
かな
)
ふものならば、我は如何なるものと
雖
(
いへ
)
ども必ず君のために
速
(
すみや
)
かに調へむ、と。哲人
暫
(
しば
)
らくして漸やく
懶
(
ものう
)
げに答ふらく、我にたゞ一の願あり。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
此
(
この
)
書面
(
しょめん
)
を
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
う
親御樣
(
おやごさま
)
へ
渡
(
わた
)
してくれいと
申
(
まう
)
され、
速
(
すみや
)
かに
此處
(
こゝ
)
を
立去
(
たちさ
)
らずば
殺
(
ころ
)
してしまふぞと
嚇
(
おど
)
されました。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
晏子
(
あんし
)
(五〇)
戄然
(
くわくぜん
)
として
衣冠
(
いくわん
)
を
(五一)
攝
(
をさ
)
め、
謝
(
しや
)
して
曰
(
いは
)
く、『
嬰
(
えい
)
、
不仁
(
ふじん
)
と
雖
(
いへど
)
も、
子
(
し
)
を
厄
(
やく
)
に
免
(
まぬか
)
れしむ。
何
(
なん
)
ぞ
子
(
し
)
絶
(
た
)
つを
求
(
もと
)
むるの
速
(
すみや
)
かなるや』と。
石父
(
せきほ
)
曰
(
いは
)
く、『
然
(
しか
)
らず。 ...
国訳史記列伝:02 管晏列伝第二
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
私はそこを歩く度にいつも人事の変遷の
速
(
すみや
)
かなのと時代の推移の急なのとを感ぜずにはいられなかった。
日本橋附近
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
おそれおおくも、皇軍の高度機械化を一日も
速
(
すみや
)
かに達成するため、特に地下戦車の設計製作の
重責
(
じゅうせき
)
をお前が
担
(
にな
)
っているのである。お前は、それを忘れてはならぬ。
未来の地下戦車長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
国民の
耳目
(
じもく
)
一に
露西亜
(
ロシヤ
)
問題に傾きて、
只管
(
ひたすら
)
開戦の
速
(
すみや
)
かならんことにのみ熱中する一月の中旬、社会の半面を
顧
(
かへりみ
)
れば下層劣等の種族として度外視されたる労働者が
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
電光朝露
(
でんこうちょうろ
)
よりも、なお
速
(
すみや
)
かなものだと思いませんか……後生がないという人は、一日の間に昼夜がないというのと同じことです、死は暫くの眠りでございます……
大菩薩峠:23 他生の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
翌日、
李陵
(
りりょう
)
韓延年
(
かんえんねん
)
速
(
すみや
)
かに
降
(
くだ
)
れと
疾呼
(
しっこ
)
しつつ、胡軍の最精鋭は、黄白の
幟
(
し
)
を目ざして襲いかかった。その勢いに漢軍は、しだいに平地から西方の山地へと押されて行く。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
当初
(
はじめ
)
貴様に棄てられた為に、かう云ふ堕落をした貫一ならば、貴様の悔悟と共に俺も
速
(
すみや
)
かに心を
悛
(
あらた
)
めて、人たるの道に負ふところのこの罪を
贖
(
つぐな
)
はなけりや成らん訳だ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
しかし今しばらく、ゴドウィン氏の平等主義が実現したと仮定し、そしてかくも完全な社会形態の下においていかに
速
(
すみや
)
かに困難が生ずると予期し得るかを考えてみよう。
人口論:03 第三篇 人口原理より生ずる害悪を除去する目的をもってかつて社会に提案または実施された種々の制度または方策について
(新字新仮名)
/
トマス・ロバート・マルサス
(著)
こちらの
世界
(
せかい
)
へ
引移
(
ひきうつ
)
ってからの
私
(
わたくし
)
どもの
第
(
だい
)
一の
修行
(
しゅぎょう
)
は、
成
(
な
)
るべく
早
(
はや
)
く
醜
(
みにく
)
い
地上
(
ちじょう
)
の
執着
(
しゅうちゃく
)
から
離
(
はな
)
れ、
成
(
な
)
るべく
速
(
すみや
)
かに
役
(
やく
)
にも
立
(
た
)
たぬ
現世
(
げんせ
)
の
記憶
(
きおく
)
から
遠
(
とお
)
ざかることでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
もちろん、一歩も二歩も間隙のある恋愛であったにしろ、お互に理解し合った愛情を堅く信じていた美沢が、かように
速
(
すみや
)
かに自分の手から離れるとは思っていなかった。
貞操問答
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
其年暦を計るに
凡
(
およ
)
そ百年に余れり。もしは
此者
(
このもの
)
にてもあらんかと也。久太夫
速
(
すみや
)
かに命を助け山に追ひ返しけるに、その走ること甚だ早し。其後又之を見る者無しといへり。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
暫
(
しばらく
)
して黄金丸は、鷲郎に打向ひて、今日朱目が
許
(
もと
)
にて聞きし事ども
委敷
(
くわしく
)
語り、「かかる良計ある上は、
速
(
すみや
)
かに彼の聴水を、
誑
(
おび
)
き
出
(
いだ
)
して
捕
(
とらえ
)
んず」ト、いへば鷲郎もうち
点頭
(
うなず
)
き
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
「帝国陸軍の最も重要な秘密書類が、×国間謀の手に入った。貴官は
速
(
すみや
)
かにその書類を奪回せよ。これが本官の命令である。
尚
(
なお
)
、
委
(
くわ
)
しい事情は情報課長から説明するじゃろう」
計略二重戦:少年密偵
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
また早くより読み書きの道を学ぶに上達すこぶる
速
(
すみや
)
かにして二人の兄をさえ
凌駕
(
りょうが
)
したりき
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ともかくも弱きものが強きものにしがみつく事は、やむをえないけれども、あらゆるものを
速
(
すみや
)
かに卒業して、自分自身の力によって泳ぎ得るものが近代の技法を感得するものだろう。
油絵新技法
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
しばらく
宥恕
(
ゆうじょ
)
いたし候につき、
速
(
すみや
)
かに
姦徒
(
かんと
)
の罪状を
糺明
(
きゅうめい
)
し、厳刑を加うべし。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
かくのごときの信仰治療法は無益なり、しかれども我信ぜざるを得ざれば信ずるなり、見よ下等動物の
傷痍
(
きず
)
を
癒
(
いや
)
すにおいて自然法の
速
(
すみや
)
かにして実功多きを、清浄なる空気に
勝
(
まさ
)
る強壮剤のあるなく
基督信徒のなぐさめ
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
あるいは「
釜中
(
ふちゅう
)
の鯉魚」と答え、あるいは「
網
(
あみ
)
を
透
(
とお
)
る
金鱗
(
きんりん
)
」と答えはするが、ついに鯉魚あるを知らず、おのれに身あるを知らず、眼前に大衆あるを知らずして、問いに対する答えの
速
(
すみや
)
かなること
鯉魚
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「うむ。その神尾喬之助は
何処
(
いずく
)
におると申すのか。
速
(
すみや
)
かに言えッ!」
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
地震
(
ぢしん
)
は
其根源
(
そのこんげん
)
の
場所
(
ばしよ
)
に
於
(
おい
)
ては
緩急
(
かんきゆう
)
各種
(
かくしゆ
)
の
地震波
(
ぢしんぱ
)
を
發生
(
はつせい
)
するものであつて、これが
相
(
あひ
)
伴
(
ともな
)
つて
四方八方
(
しほうはつぽう
)
へ
擴
(
ひろ
)
がつて
行
(
ゆ
)
くのであるが、
此際
(
このさい
)
急
(
きゆう
)
な
振動
(
しんどう
)
をなす
波動
(
はどう
)
は
途
(
みち
)
すがら
其勢力
(
そのせいりよく
)
を
最
(
もつと
)
も
速
(
すみや
)
かに
減殺
(
げんさい
)
されるから
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
そして遅疑した跡をお貞が認め得ぬ程
速
(
すみや
)
かに、「ええ」と答えた。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
秋になってからは肥立ちも
速
(
すみや
)
かであった。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
C別の声 飛行隊は
速
(
すみや
)
かに出動せよ。
空の悪魔(ラヂオ・ドラマ)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
出
(
い
)
づる
大黒傘
(
だいこくがさ
)
の
上
(
うへ
)
に
雪
(
ゆき
)
つもるといふ
間
(
ま
)
もなきばかり
速
(
すみや
)
かに
立歸
(
たちかへ
)
りて
出入
(
でいり
)
の
車宿
(
くるまやど
)
名殘
(
なごり
)
なく
出拂
(
ではら
)
ひて
挽子
(
ひきこ
)
一人
(
ひとり
)
も
居
(
をり
)
ませねばお
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さまながらと
女房
(
にようばう
)
が
口上
(
こうじやう
)
其
(
その
)
まゝの
返
(
かへ
)
り
事
(
ごと
)
に
然
(
さ
)
らば
何
(
なに
)
とせんお
宅
(
たく
)
にお
案
(
あん
)
じはあるまじきに
明早朝
(
みやうさうてう
)
の
御歸館
(
ごきくわん
)
となされよなど
親切
(
しんせつ
)
に
止
(
と
)
められるれど
左樣
(
さう
)
もならず
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
川上の
恢復
(
かいふく
)
も
速
(
すみや
)
かであった。とはいえ、川上は健康を恢復すれば、またも
行方
(
ゆくえ
)
定めぬ波にまかせて、海の旅に出ると言ってきかなかった。
マダム貞奴
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
まだ/\残り居ります訳で、御安心下すって
何卒
(
どうか
)
あなた様の
御盃
(
おさかずき
)
を頂戴致して、
穢
(
けが
)
れたる臓腑を洗い清めまして
速
(
すみや
)
かに
立退
(
たちの
)
きまする心底で
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一日
(
いちにち
)
も
速
(
すみや
)
かに
日本
(
につぽん
)
へ
皈
(
かへ
)
りたいのは
山々
(
やま/\
)
だが、
前後
(
ぜんご
)
の
事情
(
じじやう
)
を
察
(
さつ
)
すると、
今
(
いま
)
此人
(
このひと
)
に
向
(
むか
)
つて、
其樣
(
そん
)
な
我儘
(
わがまゝ
)
は
言
(
い
)
はれぬのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
然
(
しか
)
し
熊手
(
くまで
)
の
爪
(
つめ
)
が
速
(
すみや
)
かに
木陰
(
こかげ
)
の
土
(
つち
)
に
趾
(
あと
)
つける
其
(
そ
)
の
運動
(
うんどう
)
さへ一
度
(
ど
)
は一
度
(
ど
)
と
短
(
みじか
)
い
日
(
ひ
)
を
刻
(
きざ
)
んで
行
(
ゆ
)
く
樣
(
やう
)
な
冬
(
ふゆ
)
の
季節
(
きせつ
)
は
餘
(
あま
)
りに
冷
(
つめ
)
たく
彼等
(
かれら
)
の
心
(
こゝろ
)
を
引
(
ひ
)
き
緊
(
し
)
めて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
知り
乍
(
なが
)
ら夫となしに梅を
速
(
すみや
)
かに
離縁
(
りえん
)
に及び其上叔母へ金子迄を
遣
(
つか
)
はしたるを
阿容々々
(
おめ/\
)
と二人ながら引取親子
互
(
たが
)
ひに妻と致し其上にも
厭足
(
あきた
)
らず傳吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
故に商売の正路に拠らずして
速
(
すみや
)
かに利潤を得んと欲し、あるいは外国と争端を起し、時勢止むべからざるを以て本国より力を尽しその争論を助くるに至る。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
前論士も又その意味で云われたようである。但しただ
速
(
すみや
)
かにかの西方の覚者に帰せよと、これは仏教の中に於て色々
諍論
(
そうろん
)
のある処である。今はこれを避ける。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それに一念が籠もっているのでその上達の
速
(
すみや
)
かさ、半年余り経った頃にはかなり太い生の立ち木を股から斜めに幹をかけてサックリ木刀で割ることが出来た。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
速
常用漢字
小3
部首:⾡
10画
“速”を含む語句
早速
速力
全速力
迅速
速度
速歩
敏速
加速度
急速
神速
浪速
遲速
素速
遅速
風速
速吸
速贄
速了
速疾
速水御舟
...