トップ
>
確
>
たし
ふりがな文庫
“
確
(
たし
)” の例文
だが大事に
到
(
いた
)
らず
濟
(
す
)
むことは
確
(
たし
)
かだ、と金太郎は、
速
(
そく
)
度を増してゆく自轉車の上で、
幾
(
き
)
何の問題を解くときのやうに冷
靜
(
せい
)
に
推
(
すい
)
理した。
坂道
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
「誰かの細工だらうよ、だが、長崎屋でないことだけは
確
(
たし
)
かさ、自分の店の名の入つた藥袋へ金を入れて人にやるのは變ぢやないか」
銭形平次捕物控:167 毒酒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
わたしはそれがなんのことだか
確
(
たし
)
かにはわからなかった。とにかくあしたの夜明けにはしっかり気を
張
(
は
)
っていなければならなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
見て
呵々
(
から/\
)
と打笑ひ扨も
能氣味哉
(
よききみかな
)
惡漢共
(
わるものども
)
は
逃失
(
にげうせ
)
たりと云つゝ半四郎の
側
(
そば
)
に立寄是々氣を
確
(
たし
)
かに持れよと
抱起
(
だきおこ
)
して懷中の氣付を與へ清水を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かう申せばまた
誤解呼
(
ごかいよば
)
はりをするかもしれねど、簡単に誤解呼はりをする以上の事実があるのを僕は
確
(
たし
)
かな人から聞いたの
故
(
ゆえ
)
だめに候。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
すぐにお
判
(
わか
)
りになったものと
見
(
み
)
え『フムその
懐剣
(
かいけん
)
なら
確
(
たし
)
かに
彼所
(
かしこ
)
に
見
(
み
)
えている。
宜
(
よろ
)
しい
神界
(
しんかい
)
のお
許
(
ゆる
)
しを
願
(
ねが
)
って、
取寄
(
とりよ
)
せてつかわす……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
再
(
ふたゝ
)
び
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて
云
(
い
)
ひ
續
(
つゞ
)
けました、『二十四
時間
(
じかん
)
だつたわ、
確
(
たし
)
か、ハテ、それとも、十二
時間
(
じかん
)
だつたかしら?
私
(
わたし
)
は——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
すると
金魚屋
(
きんぎょや
)
は、その
頃
(
ころ
)
の
時刻
(
じこく
)
だつたら、パチンコ
屋
(
や
)
にいたと
答
(
こた
)
えたから、
井口警部
(
いぐちけいぶ
)
はその
実否
(
じっぴ
)
を、
平松刑事
(
ひらまつけいじ
)
に
命
(
めい
)
じて
確
(
たし
)
かめさせることにした。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
やがて
鏑矢
(
かぶらや
)
がぶうんと
音
(
おと
)
を
立
(
た
)
てて
飛
(
と
)
んで行きますと、
確
(
たし
)
かに手ごたえがあったらしく、
急
(
きゅう
)
に
雲
(
くも
)
が
乱
(
みだ
)
れはじめて、中から
鵺
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
来客
(
らいきゃく
)
かもしれない。機会は今だと思った彼女は、あたりを見まわして、誰もいないことを
確
(
たし
)
かめると、つと木彫の日光陽明門の額の前に近よった。
什器破壊業事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
夜が
更
(
ふ
)
けて、
四隣
(
あたり
)
が静かな
所為
(
せゐ
)
かとも思つたが、念のため、右の手を心臓の上に載せて、
肋
(
あばら
)
のはづれに
正
(
たゞ
)
しく
中
(
あた
)
る
血
(
ち
)
の
音
(
おと
)
を
確
(
たし
)
かめながら
眠
(
ねむり
)
に就いた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あの
死骸
(
しがい
)
の
男
(
をとこ
)
には、
確
(
たし
)
かに
昨日
(
きのふ
)
遇
(
あ
)
つて
居
(
を
)
ります。
昨日
(
きのふ
)
の、——さあ、
午頃
(
ひるごろ
)
でございませう。
場所
(
ばしよ
)
は
關山
(
せきやま
)
から
山科
(
やましな
)
へ、
參
(
まゐ
)
らうと
云
(
い
)
ふ
途中
(
とちう
)
でございます。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
やつら、
資本家
(
しほんか
)
と
将軍
(
しやうぐん
)
は
確
(
たし
)
かに
勝
(
か
)
った!——だがおれたち、どん
底
(
そく
)
に
喘
(
あへ
)
ぐ
労働者
(
らうどうしゃ
)
農民
(
のうみん
)
にとつてそれが
何
(
なん
)
の
勝利
(
しやうり
)
であらう
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
見知らぬ人の一人——
確
(
たし
)
かに紳士である——が聖壇所の方へ進んで行つた。式は始つた。結婚の意向の
解明
(
ときあかし
)
は濟んだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
然
(
しか
)
し
或
(
あるひ
)
はこれが
僕
(
ぼく
)
の
幸
(
さいはひ
)
であるかも
知
(
し
)
れない、たゞ
僕
(
ぼく
)
の
今
(
いま
)
の
心
(
こゝろ
)
は
確
(
たし
)
かに
不幸
(
ふかう
)
と感じて
居
(
を
)
るのである、これを
幸
(
さいはひ
)
であつたと知ることは
今後
(
こんご
)
のことであらう。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「そんなことがあるものかね、歩いて行こうと駕籠で行こうと信心ごころさえ
確
(
たし
)
かならねえ……それはそうとお前」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
遂
(
つひ
)
には
中央
(
ちゆうおう
)
ヨーロッパから
北
(
きた
)
ヨーロッパにだん/″\
廣
(
ひろ
)
がつて
行
(
い
)
つたといふことだけは
確
(
たし
)
かにわかるのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
ある
日
(
ひ
)
、
弟
(
おとうと
)
は
咽喉
(
のど
)
がかわいて、
水
(
みず
)
を
欲
(
ほ
)
しがったときに、まだ、そのときまで
気
(
き
)
の
確
(
たし
)
かだった
兄
(
あに
)
は、
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
に
一粒
(
ひとつぶ
)
の
名薬
(
めいやく
)
を
入
(
い
)
れて
弟
(
おとうと
)
に
飲
(
の
)
ませようとしました。
村の兄弟
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小石川
(
こいしかは
)
傳通院
(
でんづうゐん
)
には、(
鳴
(
な
)
かぬ
蛙
(
かへる
)
)の
傳説
(
でんせつ
)
がある。おなじ
蛙
(
かへる
)
の
不思議
(
ふしぎ
)
は、
確
(
たし
)
か
諸國
(
しよこく
)
に
言傳
(
いひつた
)
へらるゝと
記憶
(
きおく
)
する。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
これはもちろん
空想
(
くうそう
)
である。しかしもし
蠅
(
はえ
)
を
絶滅
(
ぜつめつ
)
するというのなら、その前に自分のこの空想の
誤謬
(
ごびゅう
)
を
実証的
(
じっしょうてき
)
に
確
(
たし
)
かめた上にしてもらいたいと思うのである。
蛆の効用
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
金庫
(
きんこ
)
の
足
(
あし
)
の
車止
(
くるまど
)
めを
確
(
たし
)
かにして
置
(
お
)
くこと。
地震
(
ぢしん
)
のとき
金庫
(
きんこ
)
が
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
し、
扉
(
とびら
)
がしまらなくなつた
例
(
れい
)
が
多
(
おほ
)
い。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
門を出た時、半分以上は顔を
赧
(
あか
)
くしてゐた。中にも足元の
確
(
たし
)
かでない程に酔つたのは目賀田であつた。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
言
(
い
)
ってしまうと、
女
(
おんな
)
の
胸
(
むね
)
は
急
(
きゅう
)
に
軽
(
かる
)
くなりました。そして
確
(
たし
)
かに
自分
(
じぶん
)
の
願
(
ねがい
)
がとどいたような
気
(
き
)
がしました。
女
(
おんな
)
は
家
(
うち
)
へ
入
(
はい
)
りました。それから一
月
(
つき
)
経
(
た
)
つと、
雪
(
ゆき
)
が
消
(
き
)
えました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
お
前
(
まへ
)
の
目
(
め
)
は、なぜそんなに
黥
(
いれずみ
)
がしてあるのか、といふ
以上
(
いじよう
)
に、
確
(
たし
)
かな
説明
(
せつめい
)
の
出來
(
でき
)
た
人
(
ひと
)
がないのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
「山浦清麿といえば、新刀でも、近世の上手。たとえ小柄にしても安すぎる。——だが、
確
(
たし
)
かか」
野槌の百
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「どうせ
私
(
あっし
)
には
肖
(
に
)
ていまい。そう思っていれあ
確
(
たし
)
かだ」鶴さんは鼻で笑いながら、後向になった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
この思いやりの心、むずかしく言えば博愛心、慈悲心、相愛心があれば世の中は必ず
静謐
(
せいひつ
)
で、その人々は
確
(
たし
)
かに無上の幸福に
浴
(
よく
)
せんこと、ゆめゆめ疑いあるべからずだ。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
纔
(
わづ
)
かに五六
年
(
ねん
)
で
地上
(
ちじやう
)
は
此變化
(
このへんくわ
)
である。
地中
(
ちちう
)
の
秘密
(
ひみつ
)
はそれでも、三千
餘年
(
よねん
)
の
間
(
あひだ
)
保
(
たも
)
たれたと
思
(
おも
)
ふと、これを
攪亂
(
くわんらん
)
した
余等
(
よら
)
は、
確
(
たし
)
かに
罪惡
(
ざいあく
)
であると
考
(
かんが
)
へずには
居
(
ゐ
)
られぬのである。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
美濃
(
みの
)
の、
神大根王
(
かんおおねのみこ
)
という方の
娘
(
むすめ
)
で、
兄媛
(
えひめ
)
弟媛
(
おとひめ
)
という
姉妹
(
きょうだい
)
が、二人ともたいそうきりょうがよい子だという評判をお聞きになって、それをじっさいにお
確
(
たし
)
かめになったうえ
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
傷
(
きづゝ
)
き
斃
(
たを
)
れたのも
少
(
すくな
)
くない
樣子
(
やうす
)
で、
此
(
この
)
日
(
ひ
)
も
既
(
すで
)
に十二三
里
(
り
)
許
(
ばかり
)
進
(
すゝ
)
みて、
海岸
(
かいがん
)
なる
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
住家
(
すみか
)
からは、
確
(
たし
)
かに三十
里
(
り
)
以上
(
いじやう
)
距
(
へだゝ
)
つたと
思
(
おも
)
はるゝ
一
(
ある
)
高山
(
かうざん
)
の
絶頂
(
ぜつてう
)
に
達
(
たつ
)
した
時
(
とき
)
には、
其
(
その
)
數
(
かず
)
も
餘程
(
よほど
)
減
(
げん
)
じて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
本線シグナルつきの電信柱は、すぐ四方に
電報
(
でんぽう
)
をかけました。それからしばらく顔色を
変
(
か
)
えて、みんなの
返事
(
へんじ
)
をきいていました。
確
(
たし
)
かにみんなから
反対
(
はんたい
)
の
約束
(
やくそく
)
をもらったらしいのでした。
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
批評家
(
ひひやうか
)
がそれを
巧
(
うま
)
すぎると云つた爲めに、氏は巧すぎるといふ事が
何故
(
なぜ
)
いけないのだと云つたやうな
駁論
(
ばくろん
)
を書いて居られましたが、
確
(
たし
)
かに巧すぎるといふ事丈けは
否定
(
ひてい
)
出來ないと思ひます。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
若
(
も
)
し七
月
(
ぐわつ
)
二
日
(
か
)
以前
(
いぜん
)
のやうな
經濟状態
(
けいざいじやうたい
)
がその
儘
(
まゝ
)
に
持續
(
ぢぞく
)
したならば、あの
不安定
(
ふあんてい
)
なる
状態
(
じやうたい
)
は
進
(
すゝ
)
むに
從
(
したが
)
つて
益々
(
ますます
)
不安定
(
ふあんてい
)
になつて、
經濟界
(
けいざいかい
)
は
破壞
(
はかい
)
されるだらうと
云
(
い
)
ふことは、
確
(
たし
)
かな
事實
(
じじつ
)
と
考
(
かんが
)
へて
居
(
ゐ
)
る。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
乘
(
の
)
り
入
(
い
)
れし
車
(
くるま
)
は
確
(
たし
)
かに
香山家
(
かやまけ
)
の
物
(
もの
)
なりとは、
車夫
(
しやふ
)
が
被布
(
はつぴ
)
の
縫
(
ぬひ
)
にも
知
(
し
)
れたり、十七八と
見
(
み
)
えしは
美
(
うつ
)
くしさの
故
(
ゆゑ
)
ならんが、
彼
(
あ
)
の
年齡
(
としごろ
)
の
娘
(
むすめ
)
ほかに
有
(
あ
)
りとも
聞
(
き
)
かず、
噂
(
うは
)
さの
令孃
(
ひめ
)
は
彼
(
あ
)
れならん
彼
(
あ
)
れなるべし
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
揺れあがる波の平になりにけりしばしとどまり鴨の
確
(
たし
)
かさ
海阪
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
「わたしはユッセルへ、おまえの話の
真偽
(
しんぎ
)
を
確
(
たし
)
かめさせにやる」とかれは言った。「幸いそれが
真実
(
しんじつ
)
なら、あしたは放免してやる」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
町内の本道は何んにも知りませんよ。主人の死んだのは、
確
(
たし
)
かに卒中で、これは間違ひはない、萬一見立て違ひなら、此坊主首を
銭形平次捕物控:165 桐の極印
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
すると
男
(
おとこ
)
も
至
(
いた
)
って
志繰
(
こころ
)
の
確
(
たし
)
かな、
優
(
やさ
)
さしい
若者
(
わかもの
)
で、
他
(
ほか
)
の
女
(
おんな
)
などには
目
(
め
)
もくれず、
堅
(
かた
)
い
堅
(
かた
)
い
決心
(
けっしん
)
をして
居
(
い
)
ることがよく
判
(
わか
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
心中
(
しんちゆう
)
頗
(
すこぶ
)
る
不安
(
ふあん
)
を
感
(
かん
)
じました、
確
(
たし
)
かに
愛
(
あい
)
ちやんは
未
(
ま
)
だ
女王樣
(
ぢよわうさま
)
とは
試合
(
しあひ
)
をしませんでしたが、
何時
(
いつ
)
か
其時
(
そのとき
)
が
來
(
く
)
るだらうと思つて居ました
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
前よりは一段とその物の存在を
確
(
たし
)
かにする意味になるから、客観的態度に重きを置いた叙述と云わねばなりません。
創作家の態度
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして幻の女は、まちがいなくこの女であると
確
(
たし
)
かめた。美枝子もはじめて会った彼に、たいへん熱情をよせた。
脳の中の麗人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
あんな出來事があなたを過敏にすることは
確
(
たし
)
かですからね。それにあなたは獨りで寢ない方がいゝと思ひますから。子供部屋の方へ行くと約束なさいね。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
筆致
(
ひつち
)
の
確
(
たし
)
かな
點
(
てん
)
、
全體
(
ぜんたい
)
が
生
(
い
)
き/\してゐるところ、
實
(
じつ
)
にこれがそんな
古
(
ふる
)
い
一萬年前
(
いちまんねんぜん
)
にも
近
(
ちか
)
い
時代
(
じだい
)
に
出來
(
でき
)
たものであらうかと、
誰
(
たれ
)
も
疑
(
うたが
)
ふのもむりはありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
彼等
(
かれら
)
は
天
(
てん
)
ぷらを
愛
(
あい
)
するやうに「しるこ」をも
必
(
かなら
)
ず——
愛
(
あい
)
するかどうかは
多少
(
たしよう
)
の
疑問
(
ぎもん
)
はあるにもせよ、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
一
應
(
おう
)
はすすめて
見
(
み
)
る
價値
(
かち
)
のあることだけは
確
(
たし
)
かであらう。
しるこ
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あなた
方
(
がた
)
がこの
歌
(
うた
)
から
受
(
う
)
ける
感
(
かん
)
じは、
確
(
たし
)
かにさうした
方面
(
ほうめん
)
が
主
(
おも
)
なのだと
考
(
かんが
)
へて
貰
(
もら
)
はねばなりません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
土産物
(
みやげもの
)
は
女中
(
ぢよちゆう
)
や
娘
(
むすめ
)
に
分配
(
ぶんぱい
)
してしまつた。
彼等
(
かれら
)
は
確
(
たし
)
かによろこんだ、
然
(
しか
)
し
僕
(
ぼく
)
は
嬉
(
うれ
)
しくも
何
(
なん
)
ともない。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
パトロンというのが、
殺
(
ころ
)
された
刈谷音吉
(
かりやおときち
)
じやないですか。こちらはあなたがあの
老人
(
ろうじん
)
のところへ、
月
(
つき
)
に一
回
(
かい
)
か二
回
(
かい
)
、
夜
(
よる
)
になつてから
行
(
い
)
くということをちやんと
確
(
たし
)
かめてあるのですが
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
今日
(
こんにち
)
ではこの
和名
(
わめい
)
をオランダミツバというから、すなわち菫は
確
(
たし
)
かにオランダミツバとせねばならなく、それがけっしてスミレではないことを、だれでも承知していなければならない。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
軍艦
(
ぐんかん
)
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
!
此
(
この
)
名
(
な
)
は
確
(
たし
)
かに、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
名
(
な
)
と
或
(
ある
)
關係
(
くわんけい
)
を
有
(
も
)
つて
居
(
を
)
ると
信
(
しん
)
じます。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
と
云
(
い
)
ふ。
叫
(
さけ
)
ぶ
聲
(
こゑ
)
は、
確
(
たし
)
かに
筋向
(
すぢむか
)
ひの
二階家
(
にかいや
)
の、
軒下
(
のきした
)
のあたりと
覺
(
おぼ
)
えた。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“確”の意味
《形容動詞》
(カク) 確かであるさま。はっきりしているさま。
《形容動詞》
(しかと、しっかと) 確かであるさま。はっきりしているさま。
(しっか-り) 確かであるさま。
(出典:Wiktionary)
確
常用漢字
小5
部首:⽯
15画
“確”を含む語句
確乎
確然
的確
確固
明確
正確
確的
確證
確証
不確
確実
確執
確信
確率
適確
精確
確定
不正確
確實
確認
...