“弟媛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おとひめ50.0%
オトヒメ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
景行天皇に隙見せられた美濃ノ国クヽリミヤ弟媛おとひめ(景行紀)は、天子に迎えられたけれども、隠れてしもうて出て来ない。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
しかし下の二人はたいそうみにくい子でしたので、天皇は兄媛えひめとそのつぎの弟媛おとひめとだけをおかかえになって、あとの二人はそのまま家へかえしておしまいになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
弟媛オトヒメの如きは其例で、原則としての巫女の処女生活を守り貫いた訣である。大郎女オホイラツメの方は、あんなに逃げて置きながらと思はれる程、つかまつたとなると、極めて従順であつた様である。
最古日本の女性生活の根柢 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
巫女で言ふなら、一人の兄媛エヒメに幾人もの弟媛オトヒメがある様に、随伴者の意味もあるが、ほんとうは若いと言ふ言葉から出てゐる。即、わくといふ古動詞から出てゐるので、わか・わきおなじなのである。