弟媛おとひめ)” の例文
景行天皇に隙見せられた美濃ノ国クヽリミヤ弟媛おとひめ(景行紀)は、天子に迎えられたけれども、隠れてしもうて出て来ない。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
しかし下の二人はたいそうみにくい子でしたので、天皇は兄媛えひめとそのつぎの弟媛おとひめとだけをおかかえになって、あとの二人はそのまま家へかえしておしまいになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
八坂入彦皇子やさかのいりびこのみこむすめ弟媛おとひめは無類飛び切りの佳人なり、その再従兄に当らせたもう景行帝その由きこし召して、遠くその家にみゆきせしに、恥じて竹林やぶに隠れたので、帝くくりの宮にいまし鯉多く放ち遊びたもう。
美濃みのの、神大根王かんおおねのみこという方のむすめで、兄媛えひめ弟媛おとひめという姉妹きょうだいが、二人ともたいそうきりょうがよい子だという評判をお聞きになって、それをじっさいにおたしかめになったうえ
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「それには、丹波たんば道能宇斯王みちのうしのみこの子に、兄媛えひめ弟媛おとひめというきょうだいのむすめがございます。これならば家柄いえがらも正しい女たちでございますから、どうかその二人をおしなさいまし」
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)