“弟分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おととぶん50.0%
おとゝぶん50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
同じ中坂だから「まどき」の弟分おととぶん弟子でしじゃなかろうかといううわさもあって、「まどき」の名が盛んなるにれて思案外史の名もまた段々と聞えて来た。
春廼舎からは盛んに文学をあおり立てられ、弟分おととぶんに等しい矢崎ですらが忽ち文名をぐるを見ては食指動くの感に堪えないで、周囲の仕官の希望を無視して
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
うでもむこに貰おうと云うのかね、是は有難え、新吉出や、ア此処こゝへ出ろ、ごうぎな事をしやアがった、此処へ来や、旦那是は私の弟分おとゝぶんで新吉てえます、是は作右衞門さんと云うお方でな
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
仕出しいださねばよいがと思ふゆゑ今一おうわたくどもかぎりにて掛合かけあひ夫にてもらちあかざる節は先生に願はんと申に後藤はなに貴樣きさまたち其樣に心配する事はなし某しとてもまんざら如才じよさいの事はせずまづ斯樣かやうにすべし拙者せつしやが八五郎殿の弟分おとゝぶんになり親類なりと云つて行ば仔細しさいなし貴樣達は先へ行て一通り懸合かけあはれよ某しは
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)