弟分おととぶん)” の例文
同じ中坂だから「まどき」の弟分おととぶん弟子でしじゃなかろうかといううわさもあって、「まどき」の名が盛んなるにれて思案外史の名もまた段々と聞えて来た。
春廼舎からは盛んに文学をあおり立てられ、弟分おととぶんに等しい矢崎ですらが忽ち文名をぐるを見ては食指動くの感に堪えないで、周囲の仕官の希望を無視して
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)