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筆致
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ひっち
ふりがな文庫
“
筆致
(
ひっち
)” の例文
余は書においては
皆無鑒識
(
かいむかんしき
)
のない男だが、平生から、
黄檗
(
おうばく
)
の
高泉和尚
(
こうせんおしょう
)
の
筆致
(
ひっち
)
を愛している。
隠元
(
いんげん
)
も
即非
(
そくひ
)
も
木庵
(
もくあん
)
もそれぞれに面白味はあるが、
高泉
(
こうせん
)
の字が一番
蒼勁
(
そうけい
)
でしかも
雅馴
(
がじゅん
)
である。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
不折
(
ふせつ
)
の門人だが、金沢へ来てから、日本画特に
南画
(
なんが
)
に趣味をもって、
筆致
(
ひっち
)
の雄はなくも、軽快な色と頭とで、十分好きになれる絵を描いていた。油絵の方は
月並
(
つきなみ
)
だったが、こっちの方はよかった。
九谷焼
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
私は此種の
筆致
(
ひっち
)
を解剖して第二番目に遠くに聞こえる物売の声だの、ハーモニカの節だの、
按摩
(
あんま
)
の
笛
(
ふえ
)
の音だのを挙げたいと思います。
凡
(
すべ
)
て声は聴いているうちにすぐ消えるのが常です。
木下杢太郎『唐草表紙』序
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“筆致”の意味
《名詞》
筆 致(ひっち)
文字や文章の書き振り。
(出典:Wiktionary)
筆
常用漢字
小3
部首:⽵
12画
致
常用漢字
中学
部首:⾄
10画
“筆”で始まる語句
筆
筆蹟
筆跡
筆硯
筆太
筆者
筆法
筆頭
筆墨
筆誅